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トップページ 【オバマ】 ■ 安倍首相は、オバマ大統領に嫌われている—てか。 「団塊の世代 私はこう思う2(2013.5.9)」より / ▲イエローペーパーのゲンダイが、怪しげな記事を書いていて、ふ~ん、なんかな—と思った。 そのひっかかった表現というのは。 オバマさんが、「嫌う」とか「好き」とか—。 国家の指導者がか。 国家の指導者とは、それぞれ1億2千万人の日本国民を、3億人のアメリカ国民を「代表」しているということだ。 そんな立場の人間が、好きだの嫌いだの--プライベートがらみの言葉を容易に使うわけがない。 .................................................. ★ やっぱりオバマは安倍首相が嫌い 「日刊ゲンダイ(2013.5.9)」より +記事 やっぱり安倍首相は、オバマ大統領に嫌われているのか――。7日に行われた「米韓首脳会談」を見た政界関係者が衝撃を受けている。 安倍首相が2月に訪米した時と比べて、明らかに朴槿恵(パク・クネ)大統領を厚遇したからだ。外交官だった天木直人氏が言う。 「オバマ大統領が朴大統領を厚遇したのは間違いありません。昼食を挟んでたっぷりと2時間以上も会談し、会談と昼食の合間には通訳を抜いて2人だけでホワイトハウスの庭園を散策している。しかも、朴大統領に上下両院でスピーチまでさせています。アメリカ議会での演説は、日本の首相は誰も実現していない、非常に名誉なことです」 オバマ大統領が朴大統領を特別扱いしたのは、個人の好き嫌いよりも、もちろん外交上の狙いがあってのことだろう。しかし、安倍首相への対応とあまりにも差がある。 「オバマ大統領の安倍首相に対する対応は、ビジネスライクそのものでした。そもそも、安倍さんは1月に訪米したかったのに2月に先送りされ、昭恵夫人を同行したかったのに、ミシェル夫人の都合が悪いと断られた。共同記者会見も開かれなかった。驚いたのは、記者懇談のあと、安倍さんと握手もせずに退席しようとしたことです。日本人記者から“握手を!”とせっつかれて慌てて握手していた。さすがに安倍さんもガッカリしたようです」(政界関係者) なぜ、これほど冷遇されたのか。 「安倍首相は『オバマ大統領とはケミストリーが合った』と話したそうですが、オバマ大統領は安倍首相を評価していないと思う。体質的に安倍首相のような右翼思想は受け入れない。それに、本当は日・米・韓の連携を強め、3カ国で合同軍事演習もやりたいのに、安倍首相の言動によって韓国政府が強硬姿勢を強めて実現しない。困ったものだと思っているはずです」(天木直人氏) 屈米派の安倍首相は、オバマ大統領の歓心を買うために、国益を捨ててTPPへの参加を決めたのに、軽く見られているのだからどうしようもない。このままでは、気に入ってもらうために、どこまで国益を損なうか分からない。 . ■ 絶頂から転落したオバマ氏 「ワールド・スコープ(2013.5.9)」より 【ワシントン】運命は気まぐれで、権力は循環し、世の中のすべては繰り返す。米政界も例外ではない。選挙のたびに、敗北した党は、当然とでも言わんばかりに罪の告白を求められ、深く悔い改め、それまでの路線を見直す。それができなければ、ホイッグ党と同じ運命をたどることになる。勝者は、新しい独裁者として歓迎され、支配者としての道を進み始める。 オバマ氏はすでに、自身が高潔だと当たり前のように考えるようになり、王としての冠を優雅に頂き、再選の勢いに乗って、「財政の崖」で共和党に対し圧倒的勝利を飾った。惨めなベイナー下院議長とその取り巻きに残されたのは、一方的な増税だけだった。 +続き 意を強くしたオバマ氏は、就任演説と一般教書演説で左翼の抱く夢の数々を披露した。国家は負債の海で溺れそうになっているというのに、地球温暖化と戦うことを宣言し、5歳児全員のプレスクールなど新しい給付金を作り出した。地球温暖化に関して言うと、地球の気温は16年前と変わらず、米国の二酸化炭素排出量は過去20年間で最低だ。 オバマ氏はこの左翼の夢を実現するために、議会共和党を分断し、無力化しようとした。2014年選挙での下院奪還への前哨戦だ。下院を取り戻すことができれば、2期目の最後の2年間で政策課題をすべて実行できるが、普通の大統領は、最後の2年間はレームダック化する。オバマ氏の絶対権力万歳だ。 これが、ちょうど半年続いた。だが、選挙の時の勢いはもうない。 始まりは強制歳出削減だった。オバマ氏は、共和党が開き直り、発効するとはまったく思っていなかった。だが、発効した。 驚いたオバマ氏は、まるでオオカミ少年のようだった。強制削減を止めなければ大切にしてきたものすべてが終わってしまうと吹聴して回った。だがそうはならなかった。何も起きなかった。 ホワイトハウスは大混乱に陥り、削減を実行することを決心し、慎重に進めるよう求める共和党に耳を貸さなかった。政府の役人らは、最少の削減で最大の痛みを引き出すよう指示された。これは農務省の覚書から明らかになったもので、国民が歳出削減を実感できるようにするためだ。 手始めにホワイトハウス見学ツアーが中止された。こっけいとしか言いようがない。最後は航空便の遅れを引き起こすが、ここまで来ると事態は深刻だ。怒った乗客は共和党を非難するとオバマ氏は思っていた。だが、監督しているのは政府のはずだ。年間3兆6000億ドル使う政府が、管制官を解雇しなければ、2%の歳出削減ができないなどと誰が思うだろうか。 政府は、予算の管理で無能とみられ、国民の生活を意図的に阻害したと疑いを持たれると手を引いた。議会はすぐに、航空交通管制を正常化させる予算配分権限をオバマ氏に与える法案を通過させた。拒否権を行使すると脅していたオバマ氏も折れ、これに署名した。 南北戦争のアポマトックス方面作戦ほどではないが、銃規制でオバマ氏が大敗北を喫し、その後、風向きが急速に変わってきた。政府は、大統領の記者会見での的を射た質問をかわす「元気」すら失ってしまった。 オバマ氏にとって、銃規制は政治的災難だった。ワシントンに力を注ぎ、地方にも出掛けた。被害者の家族まで引っ張り出したが、何も起きなかった。攻撃用武器を禁止する法案は、20年前に同様の法案が議会を通過しているが、民主党が55議席を握る上院で60対40で否決された。犯罪歴の確認すら承認されなかった。 この間ずっと国際情勢に対して消極的だった。シリアに関してオバマ氏は、公式に宣言していた大量破壊兵器のレッドライン(越えてはならない一線)を消すことに腐心していた。リビアのベンガジに関しては、国務省当局者の証言を阻止したという非難を否定した。 ボストン爆弾テロでも非難されていた。連日のように、テロの予兆となる情報が見逃されていたことが明らかになっている。犯人を必ず捕まえるという誓いはしたが、ジョハル・ツァルナエフ容疑者に黙秘権を認めたことで、物笑いの種になった。こうして、まだ残されている可能性のある爆発物、仲間、指導者、今後の計画などについて誰よりもよく知っている一人の男からの情報は得られなくなった。 今、再び復活の兆しが確かに出ている。移民改革法案が通過すれば、オバマ氏は、クリントン大統領のように復活することができ、「新しいオバマ」と言われるようになるだろう。 移民改革はオバマ氏とはほとんど無関係で、ヒスパニック票をめぐる共和党の混乱が主要要因だが、そんなことは忘れ去られてしまう。実際にオバマ氏は、議会の交渉人らからは、関わらないよう求められていた。 それでも、何が起きようと復活する。現状維持は刺激が欲しいメディアが認めないからだ。だが、これはワシントン政治の常だ。一直線などあり得ない。常に上がったり、下がったりだ。 すでに一つの波を経験した。絶頂から半年で死人も同然になった。あとは上るしかない。 ーーーーーーーーーー ■ ボストン・テロとオバマへのダメージ 「酔っ払いのうわごと(2013.4.18)」より / 銃規制法案が否決された事が、オバマ政権への大ダメージになると言うのは解らなくはありません。銃規制をするのだという方針が裏目に出たのですから。しかし、それなら、どうしてボストン・マラソンのテロがオバマ政権にダメージを与えたという報道が無いのでしょうか。私は、同じくらいか、もしかすると、それ以上のダメージを与えた可能性があると思っているのですけれど。 (※ 中略) / 地元のテロも察知できない国務長官は、他の地域のテロを察知できるわけが無いなどという批判。そして、どうして、そのような国務長官を選んだのだという批判がです。 アメリカの大統領は、2期目の中間選挙を過ぎるとレームダックになると言われます。オバマ大統領は、まだ再選したばかりですから来年末までは大丈夫なはずでした。しかし、ダメージが重なるとレームダック化するのは、それよりも早くなる可能性もあるように思えます。 ★ 大学生に政治参加訴え=ロビイストや共和党に対抗を-オバマ米大統領 「時事ドットコム(2013.5.6)」より +記事 【ワシントン時事】オバマ米大統領は5日、オハイオ州コロンバスのオハイオ州立大の卒業式で祝辞を述べた。大統領は「政治家があなた方より特定の利益を重視するようなら、それは違うと知らせねばならない。11月の決められた日に不満を伝えることができる」と述べ、2014年11月の中間選挙に積極的に関与するよう呼び掛けた。 大統領は、政治に無関心であり続ければ、ロビイストが中間層の声から懸け離れた政策課題を掲げ、「ごく一部の議員」が大多数の有権者の望む政策を打ち負かすことになると警告した。銃規制強化に反対する全米ライフル協会(NRA)や、財政問題などをめぐり強硬姿勢を取る野党・共和党を念頭に置いた発言とみられる。(2013/05/06-07 30) ◆ 【アメリカ】オバマ大統領、米議会への不満爆発 「ドンテナ国際(2013.5.6)」より 【地震】 / 【火山噴火・地震関連記事置き場】 ■ 5月になると世界中で広がる「惑星直列と大地震の関係」のウワサ 「In Deep(2013.5.9)」より (※ 前後略) / しかし、この地震学のベンダンディさんという人は「惑星の配列を基にいくつかの地震を正確に予言した」とありますが、今年の「5月の噂」も、この惑星配列と関係するものなんです。 たとえば、米国のニュース投稿サイト「ビフォー・イッツ・ニュース」の今日(5月9日)時点で、もっとも多くのコメントを集めているのが、「ノストラダムスは 2013年5月8日の大地震を予測した?」というタイトルのものです。 いろいろ込み入った内容ですので、簡単に概要として訳します。 【食】 ■ 間違いだらけの塩の常識 !高血圧に減塩は嘘!加工塩に隠された危険性と健康に良い本当の塩とは!? 「地震・原発・災害情報のまとめブログ(2013.5.9)」より / 皆さんは御存知でしょうか? 現在販売されている塩の大半は化学的に精製が行われており「精製塩」という、人為的にかなり加工された塩であるということを。 この「精製塩」とは「天然塩」を塩水で洗い、微量ミネラルを取り除いた後に、溶解され真空蒸発缶という装置で結晶状にしたものです。 精製塩の99%以上が塩化ナトリウムで構成されており、原料は天然塩ですが、含まれている物質は「精製」という化学的製法により、天然塩とはまったくの別物になってしまったと言えるのです。 そのため、「精製塩」と「天然塩」とは雲泥の差があり、全く別の物質と思っていただいて間違いないほどの差があるのです。 塩には「精製塩」「天然塩」以外には、「再生塩」と呼ばれる塩もあり、塩はかなり多種多様な種類があるのです。 以下、塩の種類を整理してみました。 ◎天然塩 天日塩、平釜塩、岩塩、湖塩に分類されます。 ◎再生塩 海外から輸入した天然塩を洗った後に、ニガリなどを添加した物。 ◎精製塩 先ほどの説明通り、精製されて99%が塩化ナトリウムになってしまった塩。 / 塩の種類はこのような感じなります。 ここで、注意しなければならないのが、精製塩ですね。 精製塩は冒頭でも説明したように、本来人間にとって必須なミネラル分(カリウム、カルシウム、マグネシウム等)が殆ど取り除かれた塩化ナトリウム(Nacl)が99%以上含まれている塩なのです。 そのため、精製塩のとりすぎは病気のもとになる可能性が非常に高いので、注意が必要になります。 逆に言えば、天然の天日塩などは、市販の精製塩に比べて多少多く摂取しても、体に問題ないと言えるのです。 さらに言えば、天然塩にはミネラルやマグネシウムなど、人体が欲している物質が多数含まれていますので、ある程度の量の摂取は体に悪いどころか、非常に有益です! (※ 以下ブログ本文で。) 【福島原発事故】 ■ 「これは酷い」 ~東電が福島第1原発地下の汚染水の”海洋投棄”を画策~ 「暗黒夜考(2013.5.8)」より / つい先日、茂木経産相より電力会社の面々にて原発の”新安全基準”を策定して、原発の再稼動を加速させる旨の酷い発言があったが、またしても原発関連で「これは酷い」と断じざるを得ない内容の発言が東電関係者よりなされた。 それは以下の福島テレビ記事にあるように、フクシマ原発の地下水を堂々と”海洋投棄”するというトンでもない発言である。 東電(新妻常務)が「水質検査をきちんとして、それを説明した上で海に流す」と言っているから大丈夫なのでは?というご意見の方もいるであろう。 しかし騙されてはいけない。 そもそも東電の新妻常務が福1の地下の汚染水を「水」と称しているが、正確には「汚染水」である。 そして何より問題なのは、この「汚染水」の水質検査をおこなう主体が第3者機関ではなく、東電自身だという点である。 これまで数々のデータ隠蔽・改竄を繰り返してきた東電が今回に限って正確なデータを出すなどとどうして信じられるであろうか? .
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1 :どうですか解説の名無しさん:2009/01/24(土) 18 25 53.73 ID +UhiqGon オバマ米大統領が20日、米国の首都ワシントンで行われた 就任式の後、ペンシルベニア通りを徒歩で行進中、オバマ氏を めがけて、巨人小笠原内野手が射精するハプニングがあった。 米国VOAによると、大統領が専用車を降りて行進中、 日本人野球選手がいきなりズボンとパンツを同時に脱ぎ、 「これが大和魂だ、クロンボめ」と日本語で叫びながら、 顔面めがけて射精した。さらに、日本人野球選手は「これは 広島と長崎で原爆を落とされた日本人の恨みだ」と叫び、もう1発射精した。 大統領がとっさによけたため、精液は頭をかすめ、怪我はなかった。 巨人小笠原はその場で取り押さえられ、睾丸を切断され、絶命した。 オバマ大統領は、巨人小笠原が連れ出された後、 「彼が発射したザーメンが0.2リットルだった」と冗談で返した。
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セシルは冷酷非道な残虐の過去から数多く抜けた末にホワイトハウスの執事となり家族を作り様々な苦しみを背負った果てに息子・ルイスが参加した黒人差別に対するデモ活動に最初は反対していたが後に和解し受け入れ参加するが、政府によるデモ活動の鎮圧としてか一緒に拘置所に収監される。 ルイス「大丈夫だよ2・3時間で出られるから」 セシル「別に心配はしてない」 セシル「逮捕もされたし。すべてを経験したと思った」 その後、息子と共に拘置所を出所する形で変わって2008年。 セシルが家族と一緒に食事パーティーする場面となる。 セシル「ところがどっこい続きがあった。まさか黒人がアメリカ合衆国の大統領候補になるとは思いもしなかった」 セシルは椅子に座る。 セシル「どうぞ、トウモロコシだ」 グロリア「おいしそうね」 セシル「グロリアと私は毎晩散歩しながら投票に見に行った我らのバラク・オバマに投票する場所だ。そこもただ微笑んで慣れていた」 自宅内。 グロリアが食事してる中、セシルがやってくる。 セシル「食べたかい?」 グロリア「たくさんね」 セシル「そうか、もう出ないと」 グロリア「これおいしかったわ、ありがとう。」 グロリアはごはんをセシルに見せる。 グロリア「あの嫁ったら、あんな名前の孫にして…尺編んだなんて…」 グロリアは娘の写真を見ていた。 セシル「そんな蒸し返すなって」 グロリア「だってあなたなら、子供にそんな名前つけないでしょ?何がどうしたら尺だなんて…あたしにもやらせてもらいたいのかしら」 セシル「お前を嫌う人なんかいない」 グロリア「嫁はそう。あんまりかわいくない子ね、鼻ペチャだし、うちかわいくなるのなら」 セシルはコーヒーを汲みながらグロリアと会話を続ける。 セシル「意地の悪いこと言うなひどいじゃないか」 グロリア「でも口のあたりはルイスに似てると思わない?」 セシル「いやいやあの子はお前に似ている」 グロリア「あら私?」 セシル「だからそんな悪口はよしなさい」 グロリア「あら、それじゃじっくり見てみましょう。そうね、ちょっと似てるわ、かわいい子じゃない。シャクアンだって名前くらい我慢する。」 セシルがコーヒーカップをテーブルに置くと座る。 セシル「そうだな。ルイスはどうしたんだ?議員になったらいつもこうだ。教会いくのに時間通りに迎えに来たためしがない」 グロリア「またルイスを見送りって…」 セシル「とーんだ遅刻魔だ!」 グロリア「あの子に厳しいんだから」 セシル「あいつが来るっていったんだ、電話してくれ」 グロリア「いいですよ。ああ…バッグを…」 グロリアは静かに手を伸ばしてバッグを取ろうとする中、セシルが本をとって戻ってくる。 セシル「ユダヤ書でいいのか?ここに栞がはさんである、これ全部、なあちょっと脇にどけてくれ」 セシルは聖書をテーブルに置き、椅子に再び座ると、グロリアが壁にぶつかるように倒れ込んでいた。 セシル「グロリア?」 セシルは返事しようとしたが反応がない。 セシル「どうしたね、眠いのか?グロリア、大丈夫?」 グロリアは老衰で死去したのか。変わって葬儀していた教会でセシルが一人座っていた。 変わって息子・ルイスが父ならびに家族の思い出のアルバムをみながら大統領選挙のラジオを聞いていた。 ラジオ(翻訳字幕)『投票締め切りの遅刻です。まずは最大の選挙区カリフォルニア州…。』 セシル「ルイス!」 テレビを見ていた父・セシルが何かに興奮してルイスに呼び掛ける。 セシル「ルイス!ほら降りて来い!早く来い!」 セシルが見ていたのは大統領の選挙であり、その番組のモニターでバラク・オバマ大統領が写る。 司会者『ただ今、速報が出ました。47歳のオバマ氏が次期大統領に当選確実です。今も疑う人がいるでしょうか?。』 オバマ『アメリカはあらゆることが可能な国であることを建国の父たちの夢が今も生き続けていることを。民主主義の力を疑う人がいるならば、今夜がその答えです』 テレビの生放送でオバマ大統領が演説を終える。 セシルが当時執事として愛用していたネクタイをアイロンがけしそれを終えて、宝物として持っていた貴重品の中でバッジを取り出しネクタイに付けた後、スーツを着る。 セシル「あえて目を見て。何かの望みか察しる。相手の心を読み取るんだ。察して動け…。振る舞いがボスが…」 変わってセシルが座り続けている中、オバマの側近らしき黒人がやってくる。 ロション「ゲインズさん主任のロション少将です」 ロションに手助けされる形でセシルは椅子から立ち上がる。 セシル「どうぞよろしくお願いします。」 ロション「こちらこそよろしく。あなたにお目にかかれて光栄です」 セシルとロションはオバマ大統領と面会するため歩く。 ロション「こちらです」 セシル「実にうれしいね」 ロション「ご案内します」 セシル「必要ない。」 オバマ『すべてのアメリカ人が、平等な権利と機会を与えられるべきだ。黒人たちは自らの努力によって、アメリカ国民としての権利を獲得しようとしています。アメリカの精神を象徴する不屈の信条で応えよう、必ずできる』 公民権運動を闘った勇気ある人々に捧ぐ(翻訳字幕) (終)
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この項、日米関係 および 安倍晋三 を参照。 【日米関係】 / 【安倍晋三】 / 【オバマ】 ★ よほどオバマに嫌われたか 国連総会でもフラれた日米トップ会談 「ゲンダイネット(2013.9.25)」より / 「国連総会の演説を通じて、国際社会における日本の存在感をしっかりとアピールしていきたい」 こう言って意気揚々と政府専用機に乗り込んだ安倍首相。23日からカナダ、アメリカを訪問中だ。 26日はNYの国連総会で一般討論演説を行う予定だが、アレレ? 肝心の日程が組まれていない。オバマ大統領との日米首脳会談がセットされていないのだ。 元外交官で評論家の天木直人氏が言う。 「国連総会は、サミット以上に多くの国のトップが集まる重要な首脳外交の場です。当然、安倍首相サイドは外務省を通じて日米首脳会談を打診していたはず。国連総会は日程が早くから決まっているため、スケジュール調整もしやすいのです。それなのに、首脳会談がセットされなかったということは、オバマ大統領に断られたとしか考えられない。日本の首脳が国連総会に出席した際は、米大統領と会談するのが慣例なのに、断られるなんて前代未聞です」 オバマは就任以来、国連総会に合わせて野田前首相や菅元首相、鳩山元首相と会談している。よほど、わが国の右翼首相が嫌いなのか、6月の北アイルランドG8でも日米首脳会談は拒否された。今月初旬にロシアのサンクトペテルブルクで開かれたG20では、直前になって会談がセットされたが、これはシリア問題勃発のおかげだった。 <存在感より深まる孤立感> 「オバマ大統領は日本の明確な支持を取り付けるため、急きょ安倍首相と会うことにした。今やシリア問題は米ロの対話に移っており、安倍首相は用済みということです」(天木直人氏=前出) わざわざ訪米しても会ってもらえないとは、同盟国もカタナシだ。米国がこの調子だから、日中や日韓の首脳会談なんて望むべくもない。 「実は、先月19日に岸田外相が韓国のイ・ビョンギ駐日大使と食事をした際、国連総会に合わせた日韓首脳会談の希望を伝えています。しかし、韓国政府の返答は『立ち話もお断り』というような冷たいものだった。代わりに日韓外相会談が行われることになりました」(外務省関係者) これが安倍外交の寂しい実態だ。「国際社会における存在感」より、「孤立感」が際立ってきた。 ーーーーーーーーーー ■ 中韓どころか米国からも拒絶される安倍政権 「旗旗(2013.9.26)」より / そして今回の国連訪問で、米国オバマ政権に会談さえ断られた、と言う事実が日本のマスコミが「極秘」の報道タブーとしていること。 中韓だけではない。欧州からも、米国からも嫌われ、特段の用が無ければ「会談」などしたくもないほどの、「ゴロツキ右翼政権」と見られていること。 このことを政府もマスコミも必死で国民から隠そうとしている。世間の話ネタにならないように報道タブーにしていわけだ. なぜなら、マスコミも官僚も「軍産複合体」の奴隷としての利害があるためである。 安倍某の政権が世界の孤児になりつつあるわけだが、私たち日本人はこの政権と同じに認識されないようにしなければならない。 まして、選挙で政権をとらせた日本人は世界から信用を失いつつある。 「ゴロツキ右翼」と一緒に「世界の孤児」になどなってはならない。 ◆ 安倍首相、国連総会での日米首脳会談をオバマに断られて、孤立感をしっかりアピール。 「どこかに過去ログ落ちてない?」より
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1 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/01/24(土) 18 25 53.73 ID +UhiqGon オバマ米大統領が20日、米国の首都ワシントンで行われた 就任式の後、ペンシルベニア通りを徒歩で行進中、オバマ氏を めがけて、巨人小笠原内野手が射精するハプニングがあった。 米国VOAによると、大統領が専用車を降りて行進中、 日本人野球選手がいきなりズボンとパンツを同時に脱ぎ、 「これが大和魂だ、クロンボめ」と日本語で叫びながら、 顔面めがけて射精した。さらに、日本人野球選手は「これは 広島と長崎で原爆を落とされた日本人の恨みだ」と叫び、もう1発射精した。 大統領がとっさによけたため、精液は頭をかすめ、怪我はなかった。 巨人小笠原はその場で取り押さえられ、睾丸を切断され、絶命した。 オバマ大統領は、巨人小笠原が連れ出された後、 「彼が発射したザーメンが0.2リットルだった」と冗談で返した。 http //live24.2ch.net/test/read.cgi/livebase/1232789153/
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U.S. President Barack Obama is facing strong opposition from Republicans to his health care reform plan. But the president has again shown his firm resolve to transform the country s system. Barack Obama / U.S. President "The plan I m proposing will cost around 900 billion dollars over 10 years, less than we have spent on the Iraq and Afghanistan wars. The time for bickering is over. The time for games has passed. Now is the season for action." Obama delivered a speech to a joint session of Congress on Wednesday. He countered Republican criticism that his reform plan would lead to more government spending. The president said that more than 30-million Americans remain uninsured and that the current health care system has led to soaring medical costs. President Obama has made health care reform a key agenda for his administration. But the Republicans fierce attacks have led to a lower approval rate for the president. Public support for Obama is now down to just over 50 percent, compared with the 68 percent at his inauguration. face 動 直面する health care reform 名 医療保険制度改革 firm 形 確固たる、強い resolve 名 決心、決意 transform 動 変革する、変える bickering 名 口論 deliver 動 述べる、(スピーチを)行う counter 動 反論する uninsured 形 無保険の、保険に入っていない soar 動 急騰させる fierce 形 激しい inauguration 名 就任 医療保険制度の改革をめぐって、共和党からの強い反対に直面しているアメリカのオバマ大統領が、改革を断行する強い意志を改めて示しました。 アメリカ オバマ大統領 「私の改革案では、10年間でおよそ9,000億ドルを必要としますが、これはイラクやアフガニスタンで使った戦費よりも少ないのです。言い争いの時期はもう終わりました。駆け引きの時期も過ぎました。今こそ、行動する時なのです」 オバマ大統領は、水曜日、議会上下両院の合同会議で演説を行い、大統領の改革案では政府の歳出が増大すると反対する野党・共和党に対し、反論しました。 オバマ大統領は、3,000万人以上のアメリカ人が医療保険に加わることができていないうえ、今の医療保険制度が医療費の高騰をもたらしていると述べました。 オバマ大統領は医療保険制度の改革を政権の重要課題にしていますが、大統領の支持率は野党・共和党の激しい攻撃(批判キャンペーンなど)により就任時の68パーセントから、50パーセント前半に低下しています。
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南部煎餅・麦芽水飴サンド 2009年1月21日 (水) 寛文三年(1663年)から昔ながらの製法で添加物はもちろん、砂糖も使わず守り続けた麦芽水飴です。富山の霊峰立山の水を使っています。 甘藷(サツマイモ)から取り出した「デンプン」を「麦芽」で分解した、自然由来の身体に優しい甘味です。 今TVの生放送で、オバマ新大統領の就任演説を見ています。夜中の2時過ぎ。 中高生時代、毎年ユネスコ主催の英語暗唱大会に出ていましたが、リンカーンの演説の英文を暗唱したことが一番強く思い出に残っています。 オバマさんの演説を聞いているとリンカーンの演説を懐かしく思い出し、生放送で大統領就任演説を聴くために今日は夜更かしです。 夜中の3時近くに南部煎餅の麦芽水飴サンドを食べながら、あぁやっぱり透明な水飴より茶色い水飴美味しいわ~、でもこんな時間に食べたら太るなぁ~など思いながら、同時通訳って凄いわぁ~と感心し、メロディのようなオバマ氏の演説に聞き惚れております。 おいしいもの かなえキッチン : ごはん日記 2009年01月
https://w.atwiki.jp/tvrecorde/pages/30.html
※まだ間違っている可能性があります。 ※動画の実際の発言を確認してください。 01:https //youtu.be/8UI_FJgjFk0 02:https //youtu.be/iTEfOOQNXZI 03:https //youtu.be/hDq5pLC9mRU 04:https //youtu.be/0kU0e5Va45U 05:https //youtu.be/LHH9JSSRYjw 06:https //youtu.be/DWsCrpgLnnw 07:https //youtu.be/xgF8biNAshM <以下、日米首脳共同記者会見> 08:https //youtu.be/Il5NpqRHV6Q 09:https //youtu.be/FVQ9wunQq3U 10:https //youtu.be/C_K9v_vlrnk 11:https //youtu.be/3xj_-axsF5c ▼大統領専用機、エアフォース・ワン。任期中、最後の日本訪問と見られるオバマ大統領が、中部空港に降り立ちました。あすから始まる伊勢志摩サミットを前に、花束を渡され、歓迎ムードです。そして、安倍総理大臣。きょう午後、伊勢神宮に私的に参拝しました。まもなくオバマ大統領との首脳会談に臨みます。首脳会談では、サミットの成功に向けて、世界経済やテロ対策などで日米間の協力を確認するなど、最終的な調整を行うことにしていますが、この会談の行方を注目しているのが。沖縄です。 ▼基地のない平和な沖縄を作ろう! ▼アメリカ軍の軍属の男が、女性の遺体を遺棄したとして逮捕された事件を受けて、アメリカ軍嘉手納基地の前で、大規模な抗議集会が開かれました。 ▼そして、オバマ大統領や安倍総理大臣に送る決議を採択。この中で、アメリカ軍基地の整理縮小や日米地位協定の抜本的な見直しなどを求めています。 ▼三重県志摩市のホテルで行われる日米首脳会談。沖縄での事件を受けて、安倍総理大臣はオバマ大統領に対し、実効性のある再発防止策を求めることにしています。 ▼こんばんは。ニュースウオッチ9です。 ▼あすからのサミットを前に、安倍総理大臣はまもなく、9時半ごろから、アメリカのオバマ大統領との首脳会談に臨みます。 ▼きょうは会談後の共同記者発表をお伝えするため、時間を延長して放送します。その日米首脳会談ですが、志摩市のホテルで行われます。現地にあるサミットの取材拠点、国際メディアセンターには、政治部の原記者がいます。原さん。今回、最大の関心事は、沖縄でアメリカ軍関係者が逮捕された事件ですが、安倍総理大臣は、この会談にどう臨もうとしているんでしょうか。 ▼安倍総理大臣としましては、オバマ大統領との間で、今回の事件は、日米同盟に影響を与えかねないという危機感の共有を図りたい考えです。安倍総理大臣は最初に開かれる、出席者を絞った少人数の会合で、まず今回の事件を取り上げまして、沖縄県民だけでなく、日本全体に衝撃を与えたことを説明し、実効性のある再発防止策を示すよう求めることにしています。今回の事件で、政府内には普天間基地の移設計画を巡る沖縄県との対立が続く中で、来月投票が行われる沖縄県議会議員選挙や、夏の参議院選挙に影響が出かねないという懸念の声があります。安倍総理大臣は、強固な日米同盟を維持していくためにも、両政府が共に信頼回復に取り組む必要があるという考えを伝え、沖縄の負担軽減などにも協力を求めるものと見られます。 ▼原さん、今回の首脳会談は、サミットに先立って行われるわけなんですが、安倍総理としては、サミットに向けて、日米の間でどんなことを確認したいというふうに考えているんでしょうか? ▼サミットの成果文書、首脳宣言の最終的な取りまとめを前に、緊密に連携していくことを確認したい考えなんです。成果文書の取りまとめにあたっては、世界経済の回復に向けて、需要を喚起するため、日米が財政出動の重要性を指摘しているのに対しまして、財政規律を重視するドイツ、イギリスは慎重な姿勢を示しているんです。世界経済の現状をどう認識するかによって、対応は変わりますが、これまでの調整では、各国の認識の差は埋まっていません。安倍総理大臣としましては、財政政策とともに、構造改革に積極的に取り組む方針で、意見の一致を図りたい考えで、オバマ大統領に協力を呼びかけるものと見られます。 ▼原さん、それからサミットでは、地域の情勢も話し合われますが、オバマ大統領は、中国が海洋進出を活発にしている南シナ海の問題、これも話し合いたいとしてるんですけれども、この点について、日米の首脳会談では、どんな議論になりそうでしょうか。 ▼南シナ海での中国の拠点構築に対しましては、G7の中では、とりわけ日米が神経をとがらせています。一方、ヨーロッパ諸国は、中国との経済的な結び付きを重視しているという指摘もあります。ことし9月には、中国が議長を務めるG20サミットも予定されています。安倍総理大臣としては、今回のサミットで、安全保障だけではなく、経済分野でも、国際的なルールを重視するG7の結束を示し、中国に対して、メッセージを送りたい考えです。このため、このあとの会談でもオバマ大統領に対しまして、こうした方針への賛同を呼びかけるものと見られます。 ▼政治部の原記者でした。日米首脳会談については、このあと、新しい情報が入りしだい、お伝えします。 ▼あすからのサミットはこちら、G7の首脳たちと、EUの大統領と委員長の合わせて9人で、2日間にわたって行われます。初日のあすは、まず午前中、伊勢神宮で、安倍総理大臣が各国の首脳を出迎えて、伊勢神宮を訪問します。その後、テーマごとに意見が交わされます。初日は、G7の価値や結束に加えて、最大のテーマである世界経済、そして、貿易と政治・外交について話し合われます。そして、2日目はこちら、気候変動とエネルギーをテーマに、午前から会議が行われます。そして最後に、2日間の討議の成果を盛り込んだ、こちら、首脳宣言などが発表される予定です。その後、オバマ大統領はアメリカの現職の大統領として初めて、被爆地、広島を訪れることになっています。サミット開幕を控え、地元、三重県などでは緊張と期待が高まっています。 ▼サミットが開かれる三重県志摩市の小学校です。運動会の徒競走の練習ですが、いつもとちょっと違うんです。 ▼よーい! ▼スタートの際に鳴らすピストルの代わりに、電子ホイッスルを使用。スタートのピストルは、本物の銃の音と紛らわしく、警備に支障が出るためです。 ▼高まる警戒ムード。あす、各国首脳の歓迎行事が行われる伊勢神宮の周辺では。 ▼こちらにもまた、警察の姿ですね。こうした姿、頻繁に見かけます。 ▼警察は、サミットの会場やその周辺、それに愛知県の中部空港などで、最大2万3000人の態勢で警備に当たります。その中部空港には、各国の首脳らが到着。きょうから最高レベルの警備態勢に入り、ターミナルビルに入るすべての人を対象に、本人確認などのチェックが行われています。 ▼一方、一足早く三重県に入っている、カナダのトルドー首相は。 ▼Tシャツ姿で非常にラフな服装で、山歩きを楽しんでいます。 ▼11回目の結婚記念日を祝っているトルドー首相夫妻。2人で散策を楽しむ間も、厳重な警備は続きます。地元では、期待も高まっています。 ▼門前町の中ほどにやって来ましたけれども、あれ、こちら、伊勢志摩サミット御祝い香とありますね。どんなものなんでしょうか。 ▼こちらのお店には、サミットを記念したお香が。 ▼どんな香りなのでしょうか。 ▼すごくこう心の静まるような香りですね。神社仏閣の中にいるような、そういったイメージの香りです。ああ、落ち着きますね。 ▼サミット開催に合わせて訪れる海外メディアなど、外国人訪問客をもてなそうという動きも。 ▼こちらは門前町で働く人が使う食堂なんですけども、この中で今、あるおもてなしの準備が行われています。 ▼講習会を開いています。不慣れな英語に、悪戦苦闘します。 ▼なかなか難しいようですが、ことばのおもてなしの準備にも余念がありません。 ▼サミットで最大のテーマとなる世界経済に関する、首脳宣言の原案が明らかになりました。 ▼財政出動を含め、G7が協調して世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。 ▼財政出動を含め、G7が協調して、世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。ただ、この原案のうち、世界経済の現状認識を巡って、悲観的すぎるなどといった指摘も出ていることから、G7各国は、首脳間の討議を踏まえて、最終調整を行うことにしています。 ▼ここまでG7伊勢志摩サミットを巡る動きについてお伝えしました。 ▼次は、芸能活動をしていた女子大学生が、刃物で刺された事件での、警察の対応についてです。 ▼事前に相談を受けていた警察署が、現場のライブ会場でトラブルが起きる可能性を認識していたものの、専用のシステムにライブ会場の住所を登録していなかったことが分かり、警視庁がいきさつを調べています。 ▼意識不明の重体になっている冨田真由さん。ライブの会場では、逮捕された岩埼友宏容疑者と見られる人物が、付きまとうような様子が、たびたび目撃されていました。 ▼別のライブで、見かけた人は。 ▼ライブ会場の前で、ナイフで刺された冨田さん。襲われる直前、携帯電話で、110番通報していました。助けてという内容で、午後5時5分過ぎでした。警視庁の通信司令センターでは、通報内容から現場を確認できない場合、携帯電話の位置情報を確認する操作を行い、現場を特定することにしています。ところが、このとき、担当者はそうした操作を行っていませんでした。このため、冨田さんの自宅に警察官を向かわせたということです。その後、目撃者からの通報で、現場に警察官が到着したのは、冨田さんの通報からは7分余りあとでした。事前に相談を受けていた武蔵野警察署は、冨田さんからの通報で速やかに駆けつけられるよう、専用のシステムに自宅などは登録していました。しかし、現場のライブ会場は、トラブルが起きる可能性を認識していたものの、登録していませんでした。警視庁は、通報を受けた際の手順にミスがあったなどとしていて、いきさつを調べています。今回の警察の対応について、専門家は。 ▼冨田さんは事前に相談をしていたのに、警察官が別の場所に向かっていたというのは、やはりこれはあってはならないことですよね。 ▼警視庁は、手順にミスがあったというふうに認めているわけですけれども、先ほど、専門家が厳しくね、指摘していましたけど、やはりこれお粗末といわざるをえないのではないかと思います。不正問題の再発を防ぐことはできるのでしょうか。 ▼事実上、日産自動車の傘下に入る、三菱自動車工業。日産から開発担当の副社長を迎え入れるなど、新しい役員人事を内定しました。 ▼2300億円を超える巨額の出資を受けて、事実上、日産の傘下に入る資本業務提携を結ぶ契約を交わした三菱自動車。これを受けて、燃費不正問題の再発防止に向けた、新しい役員人事を内定しました。それによりますと、すでに辞任が決まっている、相川哲郎社長の後任の社長は、益子修会長が兼務するとしています。その上で、開発担当の副社長に、日産で研究開発を担当する常務や副社長を歴任し、現在は取締役会技術顧問を務めている、山下光彦氏を迎え入れるとしています。 ▼これらの人事は、来月下旬に開かれる予定の株主総会のあとに、正式に決まることになっています。三菱自動車としては、新しい役員体制で、開発部門の改革を、日産の視点から主導してもらうことで、再発防止策の策定を急ぎたい考えです。 ▼三菱自動車はきょうの発表で、日産の力を借りて、燃費の不正の再発防止に取り組む姿勢を鮮明にすること。そしてさらに、技術の共同開発など、幅広い分野で、日産と協力することも明らかにしました。 ▼将来に向けた戦略については分かるんですけれども、やはり不正で失った消費者の信頼を取り戻すことができなければ、やはり絵に描いた餅ということになります。不正が行われた車の顧客や、影響を受けている部品メーカーに、どう真摯に対応していくか、まずは三菱自動車自身の対応が問われることになります。包丁を持って女性を人質に取った男は、16時間余りも立てこもりました。 ▼松山市の住宅街で起きた事件。逮捕された46歳の男は、警察の調べに対して、黙秘しているということです。 ▼松山市の住宅街で起こった立てこもり事件。事態が動いたのは、午後1時半ごろのことでした。警察は、部屋から出てきた男の身柄を確保し、その場で逮捕。16時間余りにわたってこう着状態が続いた事件に、終止符が打たれました。事件が明らかになったのは、昨夜9時前。刃物を持った男が、現場のアパートの部屋に住む24歳の女性を人質に取って立てこもっているのを、警察官が見つけました。警察によりますと、女性の家族からはきのう午後、今月21日から連絡が取れないと、相談が寄せられました。警察が女性の部屋を訪ねたところ、男が包丁を見せ、入るなと言って、立てこもったということです。現場の周辺はおよそ200メートルにわたって立ち入りが規制されました。 ▼現在、時刻は午前2時を回りました。事件の発生からおよそ5時間半がたっています。 ▼立てこもった部屋で、男はどんな行動を取っていたのか。警察などによりますと、ドア越しに女性を解放するよう説得しましたが、最初は、二言三言くらいしか話ができなかったということです。さらに、語気を荒らげたり、部屋の中の荷物を外に投げ出したりすることもあったということです。その後も警察は粘り強く説得。男との会話はだんだん長くなり、ことばじりも柔らかくなっていったということです。捜査員が携帯電話でもやり取りを続けたところ、男は、女性を解放するなどと話すようになり、男の家族とも電話で話しました。そして。包丁を持たずに部屋から出てきたところを、人質強要処罰法違反の疑いで逮捕されました。逮捕されたのは、住所、職業不詳の、本田一弘容疑者。最後は観念した様子だったということです。人質になっていた女性は無事保護され、けがはないということです。16時間余りにわたった立てこもりに、近所の人たちは。 ▼警察によりますと、本田容疑者は調べに対して、黙秘しているということです。女性は本田容疑者の元交際相手と見られるということで、警察は、事件の動機や詳しいいきさつを調べることにしています。 ▼続いてトゥデーズウオッチです。 ▼一連の地震で大きな被害が出た、熊本のシンボルについてです。石垣が、今後の雨や地震で再び崩落しないよう、熊本城で緊急の対策工事が始まりました。工事が始まったのは、百間石垣と呼ばれる場所で、石垣を支える地盤の状態などを調べていました。今後は修復に備えて、崩れ落ちた石に番号をつけて、別の場所に移したあと、石垣を固定し、水がしみこまないシートをかぶせることにしています。 ▼国の特別史跡に指定されている熊本城は、53か所の石垣で被害が確認されていて、熊本市は今後、ほかの石垣についても、対策工事を進めたいとしています。政治資金を巡る一連の問題で批判を受けている東京都の舛添知事。弁護士2人を選任し、きょうから調査を始めたことを明らかにしました。しかし。 ▼調査を委ねる弁護士の名前は、調査結果を公表するまで明らかにできないとしています。選任した弁護士2人は元検事で、舛添知事は、報道各社の取材に、全く面識のない、政治資金に精通した弁護士に、公正な立場で厳しく調査してもらうと述べました。原発事故で避難する際に亡くなった高齢者の遺族が起こした2件の裁判で、東京地方裁判所は、いずれも事故が死亡の大きな原因になったと認め、東京電力に賠償を命じる判決を言い渡しました。このうち、福島県大熊町の双葉病院に入院していた藤吉正三さんは、福島第一原発の事故で避難する際に亡くなり、遺族が、東京電力に賠償を求めました。裁判で、東京電力は責任の一部を認めたうえで、賠償の額を争っていました。きょうの判決で東京地裁は、避難によって治療の質が著しく低下し、重い脱水症状や栄養障害が生じたと認められ、死亡の大きな原因になった。持病の影響もあったが、主な原因は、事故による避難だったとして、東京電力に対し、1200万円余りを賠償するよう命じました。 ▼東京電力は、判決の内容を確認したうえで、引き続き真摯に対応しますとしています。街なかやカラオケなどで最も多く聴かれ、歌われたのは、どの曲だったのでしょうか。昨年度の著作権収入の上位の曲が発表されました。ウエディングソングの新たな定番となっているあの曲もランクインです。1位は、人気ダンスボーカルユニット、三代目J Soul BrothersのRYUSEIでした。振り付けに取り入れられた、ランニングマンと呼ばれる軽快なダンスが人気を集め、カラオケでも多く歌われました。2位はAKB48の恋するフォーチュンクッキー。3位は、ウエディングソングの新たな定番となっている、中島みゆきさんの糸でした。24年前に発表した曲ですが、多くのアーティストにカバーされ、世代を超え、親しまれました。糸が上位10位以内に入るのは、楽曲の発表以来、初めてだということです。 ▼さて、続いても、多くの人々に愛されたこの歌手の話題です。昭和を代表する歌手、美空ひばりさん。 ▼13歳で主演した映画、東京キッドでは、天才少女歌手として、大スターの地位を確立しました。 ▼この映画の直前、ひばりさんが12歳のときに撮影された映画のフィルムが新たに見つかりました。制作した映画会社がなくなり、フィルムの存在も、そしてひばりさんが出演していたことも、ほとんど忘れ去られていた作品です。 ▼今回、新たに見つかったフィルムは、神戸にある民間の映画資料館に保管されていました。 ▼タイトルは、南海の情火。美空ひばりさんも出演し、昭和25年に公開されました。主人公の男女が、のど自慢大会の会場を訪れます。 ▼歌は、涙の紅バラ。ひばりさんの持ち歌として、レコードも発売されていました。およそ40秒の出演でした。 ▼音楽プロデューサーの佐藤利明さんです。デビューから晩年までのひばりさんを研究し、ひばりさんの没後、CDの企画も手がけています。 ▼南海の情火は、小さな映画会社が制作。公開後、会社はなくなり、上映も行なわれなくなりました。戦後の混乱などで、内容が詳しく分からないフィルムが、資料館には大量に保管されていて、それを去年調べたときに、偶然、ひばりさんが映っているものが見つかったのです。ひばりさんの著作権を管理するプロダクションにも、出演の記録はありません。この映画の前の年、ひばりさんは映画に初めて主演。脚光を浴び始めた時期でした。音楽プロデューサーの佐藤さんは、見つかったフィルムは、当時、12歳のひばりさんの大スターになる直前の姿をうかがい知る、価値のある映像だといいます。 ▼佐藤さんが、ひばりさんの姿をあどけないと表現した映画、悲しき口笛です。 ▼南海の情火は、この映画のよくとしの公開。大人への成長が感じられたといいます。 ▼ひばりさんは、南海の情火の撮影のあと、2か月間のアメリカ巡業に出かけるなど、スターとしての地位を確立していきます。戦後の復興、高度経済成長、美空ひばりさんの歌声は、人々の心に響きました。 ▼12歳のひばりさん。映画も白黒ですし、もちろん時代を感じるんですが、今見ても、この歌声にはっと引き付けられますよね。戦後、日本の多くの人に希望を与えた力強い歌声の、なんていうんでしょう。始まりともいえる貴重な映像なんですね。 ▼そうですね。ひばりさんの著作権を管理している会社の話では、ひばりさんが出演した作品のうち、まだ見つかっていない映画、まだね、少なくとも9本あるということなんですよね。 ▼9本もあるんですか? ▼ですからね、今回のようにどこかでまた、新たな発見、…になるといいですね。 ▼ではニュースを続けます。 ▼アメリカのシンクタンク、ストラトフォーは、シリア中部のホムスで今月中旬、ロシア軍が拠点としているシリア軍の基地が、過激派組織IS・イスラミックステートの攻撃を受けていたことが確認できたと、明らかにしました。ロシア軍の攻撃用のヘリ4機と、トラックおよそ20台が破壊されたと指摘しています。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、シリアに派遣されたロシア軍のすべてのヘリコプターはテロリストを掃討する作戦を計画どおり遂行していると述べ、情報を否定していますが、事実だった場合、ロシア国内で作戦を継続することへの批判が出る可能性もあります。中国が人工島で、滑走路やレーダーの整備など、軍事的な拠点とする動きを進めている南シナ海。領有権を主張するフィリピンやベトナムなどが反発を強め、アメリカ軍が艦艇や偵察機による監視活動を強化するなど、緊張した状態が続いています。ASEAN・東南アジア諸国連合の国防相会議がきょう、ラオスの首都ビエンチャンで開かれ、南シナ海については、国際法の原則に従い、航行や飛行の自由が堅持され、平和と安定が守られることの重要性を、改めて表明するとする共同宣言が採択されました。原子力発電所の廃炉で出る低レベル放射性廃棄物。このうち核燃料を支える部品など、放射性物質の濃度が比較的高い廃棄物を処分する際の基準の基本となる考え方が、原子力規制委員会に示されました。この中で、埋める場所は、長期間、人が近づかないよう、今の法令の定めより深い地下70メートル以上深い場所にするとしています。また、事業者が廃棄物を管理する期間を、300年から400年とし、基準を超える放射性物質が地下水に漏れていないか、監視を義務づけるなどとしています。規制委員会は、これらの案を了承し、一般からの意見を募集したあと、正式にまとめる方針です。中国の通貨人民元。市場でアメリカが追加の利上げに踏み切るのではないかという観測が強まっていることなどから、ドルに対して、元安傾向が続いています。中国当局は、一日の取り引きの目安として、毎日基準値を発表していますが、きょうは、1ドル6.5693人民元と、きのうより0.0225元、率にしておよそ0.3%値下がりして、2011年3月以来、5年2か月ぶりの元安水準となりました。市場関係者は、今後、一方的に元安が進めば、中国経済全体にも悪影響を与えかねないと話しています。天皇陛下は、皇居にある水田で、恒例の田植えをされました。皇居には、およそ240平方メートルの水田があり、昭和天皇のころから稲作を奨励するためとして、毎年、米作りが行われています。きょうは曇り空で過ごしやすい天気となり、グレーの開襟シャツを着た天皇陛下は、長靴で水田に入られました。そして、もち米やうるち米の苗を1株ずつ丁寧に植えられました。稲は秋に収穫され、11月に宮中で行われる新嘗祭などに使われます。今月12日に亡くなった世界的演出家、蜷川幸雄さんが、病床から演出を行ったシェークスピアの喜劇、尺には尺をの上演が始まりました。蜷川さんは、先月から始まった稽古の様子を、映像を見て、病床から演出の指示を出していたといいます。きょうは、開演を前に、観客が次々に集まり、記帳台に名前を書いたり、献花台に花を手向けたりする人もいました。 ▼この劇は、来月11日まで彩の国さいたま芸術劇場で上演されます。 ▼続いて気象情報、斉田さんです。 ▼こんばんは。きょうは全国的に曇りや雨の所が多く、九州や四国では雨足が強まった所もありました。そんな中、鹿児島県では土砂災害のおそれがある工事現場で、安全点検が行われました。梅雨や台風の時期を前に、安全対策が十分に取られているかを確認するためです。さあ、現在の雨の様子、見ましょう。この時間、強く雨が降っている所はありませんが、このあと再び、雨足は強まってきそうです。雨の予想を見ていきましょう。今夜10時から動かしていきます。南から活発な雨雲が流れ込んで、四国や九州の太平洋側では、明け方にかけて非常に激しい雨が降るおそれがあります。このあとです。日中は雨の範囲が広がり、西日本、雨の所が多くなりそうです。夕方以降を見ますと、北陸や東北でも、雨の所が次第に多くなる見込みです。では、あすにかけての天気図を見ていきましょう。動かして見ていきます。あすにかけて、前線は本州付近にほとんど停滞する見込みです。詳しく見ていきましょう。前線に向かって、南から暖かく湿った空気の流れ込みが続きます。特に四国周辺で雨の量が多くなりそうです。では、各地の天気と気温、詳しく見ていきます。 ▼特徴を見ていきますと、6月から7月は太平洋高気圧の勢力が、日本の南で、西に強い見込みです。こうなると、本州付近、暖かく湿った空気が流れ込んで、雨の量が多くなりやすいです。8月になると、この太平洋高気圧、北に勢力を強める見込みです。この夏、発生する可能性が高い、ラニーニャ減少の影響です。では3か月予報を見ますと、降水量は北日本から西日本で平年並みか多く、気温は特に西日本、沖縄・奄美で高い予想となっています。7月中の後半に大雨となるおそれがあります。また、8月になると、今度は西日本と沖縄・奄美を中心に、猛暑になるおそれが出てきています。気象情報でした。 ▼あすからのG7伊勢志摩サミットを前に、安倍総理大臣は、今夜9時半ごろから、アメリカのオバマ大統領との日米首脳会談に臨んでいます。今夜、日本に到着したアメリカのオバマ大統領です。安倍総理大臣は、今夜9時半ごろから、サミットが行われる、三重県志摩市のホテルで、アメリカのオバマ大統領との日米首脳会談に臨んでいます。会談では、サミットの成功に向けて主要なテーマとなる世界経済やテロ対策などで、日米間の協力を確認するなど、最終的な調整が行われる見通しです。また、安倍総理大臣は、オバマ大統領に対し、沖縄県でアメリカ軍関係者が逮捕された事件を受けて、実効性のある再発防止策を求めているものと見られます。 ▼スポーツ、佐々木さんです。 ▼ああというプレーがいっぱい出ましたね。こんばんは。まずは、シンクロナイズドスイミングの日本代表。オリンピックへ向け、大阪で行っている合宿の様子を公開しました。 ▼今回の目的は、疲れが増してくる終盤になって高い協調性を維持することです。このため、終盤の見せ場となる足技。水面から飛び出すリフトなどを、何度も繰り返し、鍛えています。 ▼違う! 右、右。手の所に行くのと、こうやって体の所に行くのと、合わさないとあかん。ーほんばんまではのこり2か月。再建を託された井村コーチの下、目指すのは、3大会ぶりのメダル獲得です。 ▼続いては競泳。オリンピックで金メダルの期待がかかる、萩野公介選手が、ヨーロッパでの合宿へ出発しました。男子のエース、萩野選手。スペインで高地合宿を行い、ヨーロッパの4つの大会を、星奈津美選手と共に転戦します。オリンピック前、国内最後のレースでは、万全でないコンディションの中、出場した3種目すべてで優勝。ヨーロッパでは、海外の選手と泳いでレース勘を養います。萩野選手は、日本に帰国しないまま、7月、リオデジャネイロに入る予定です。 ▼萩野選手は、帰国しないままオリンピックに行っちゃうんですか? ▼そうなんです、もう行きっ放しになるんですよね。長く日本を離れるにあたって、できるかぎりの対策をしたと、きのうの夜、大好物のラーメンを食べたそうです。 ▼それが対策? ▼ちなみに星選手、一緒のスケジュールで回りますけど、試合前に必ず食べるうなぎ、缶詰で持っていくそうなんです。ハードスケジュールなんですけども、2人とも、楽しみと、わくわくした様子でした。さあ、大相撲。次の名古屋場所の新十両力士が決定。今、世界の注目を集めているあの場所の出身です。 ▼26歳の濱口改め、志摩ノ海。ふるさとの三重県志摩市では、あすから伊勢志摩サミットが開かれます。 ▼もう一人の新十両、23歳の大輝。 ▼去年の春場所が初土俵の元学生横綱で、年6場所制となった昭和33年以降では、6位に並ぶスピード出世です。 ▼先日の夏場所でも、新十両力士の宇良や佐藤が活躍しましたよね。大輝の師匠で日本相撲協会理事長の八角親方、どんどん若手が出てくることは、喜ばしい。大輝にはお客さんに喜んでもらえる相撲を取ってもらいたいと期待を語っていました。プロ野球はパ・リーグからです。首位ソフトバンクとオリックスの試合は、終盤、大事なところで4番に座るベテランの守りが光りました。 ▼ソフトバンクの先発は和田。6連勝を目指すマウンドです。きれのある速球が光り、立ち上がりから安定したピッチングを見せます。打線は3回、満塁のチャンスに、4番内川。2点タイムリーヒット。きのう、22得点の打線がきょうもつながります。7回、和田が2塁3塁のピンチを招き、2人目の森がマウンドへ。代打、中島。ファーストの内川が好プレーを見せました。16年目、内川の活躍が光り、ソフトバンク、3連勝です。 ▼ソフトバンクの工藤監督は、内川のプレーについて、抜けていたらどうなるか分からず、非常に大きなプレーだったと、高く評価していました。 ▼西武は1回、チャンスで浅村。今月の打率が3割5分を超えています。2点タイムリー2ベース。好調の25歳が勢いづけます。先発は菊池。序盤は150キロを超えるストレートで抑え込みます。中盤からは、緩いカーブを効果的に織り交ぜ、得点を与えません。6回は2塁3塁のピンチで、4番ウィーラーとの勝負。117キロのカーブで打ち取りました。満足できるピッチングだったと、菊池は7回無失点で4勝目です。 ▼西武の田邊監督、菊池は貫禄が出てきて落ち着いて勝負できていた。こういうピッチングで引っ張ってほしいと満足そうでした。パ・リーグの順位です。変動はありません。首位ソフトバンクと2位ロッテのゲーム差は3に広がりました。続いてセ・リーグ。首位広島は、きょうも2位巨人と対戦。中盤までは競り合う展開になりました。 ▼広島は1回、チャンスで3番丸。最初のストライクを捉え、この2ベースで先制します。続く新井も2球目。中軸の積極的なバッティングで、リードを広げます。先発の野村。巨人を1点に抑えて6回に入ります。連続ヒット。ピンチとなって交代を告げられます。2人目はヘーゲンズ。亀井にフルカウントまで粘られ、6球目。狙いどおりのダブルプレー。ピンチを切り抜けました。 ▼このあと、広島は6回に攻撃陣が奮起。1番田中と6番鈴木の2本の3ランなどで、7点を追加しました。現在、9対2とリードしています。 ▼DeNAは2回、8番戸柱。1アウト3塁のチャンスでした。最低でも犠牲フライと、しっかり振り切りました。タイムリーヒットで先制点を奪います。3回には3番梶谷。思いっきり振ったと、4号ホームラン。DeNAがリードを広げます。先発の2年目、石田は今月3勝負けなしと好調です。ボールを低めに集めました。7回を投げて、中日打線をヒット4本、1点に抑えました。石田は5勝目、チームも初めての4連勝です。 ▼DeNAのラミレス監督は石田について、すばらしいピッチングをしてくれた、ストレートも変化球も精度が高かったと、笑顔でした。 ▼3連敗中の最下位ヤクルトは1点を追う3回、4番バレンティン。超気持ちいいと、2打席連続の14号3ランで試合をひっくり返します。一方、4点を追う阪神は6回、鳥谷。不振で8番に下がっています。スタンドに届いてくれてよかったと、3号2ラン。さらに1点を追う8回は代打、狩野。2塁3塁のチャンス。阪神、同点に追いつきます。 ▼試合は現在、9回裏。8対8で同点です。 ●サミット前 日米首脳会談&記者会見 ▼一方、サミットの議長を務める安倍総理大臣はあす、G7各国の首脳を出迎える伊勢神宮に、きょう午後、私的に参拝。そのあと、サミットが行われるホテルに向かいました。そして、今夜9時半ごろから始まった日米首脳会談。サミットの成功に向けて、主要なテーマとなる世界経済やテロ対策などで、日米間の協力を確認するなど、最終的な調整が行われる見通しです。また安倍総理大臣は、オバマ大統領に対し、沖縄県でアメリカ軍関係者が逮捕された事件を受けて、実効性のある再発防止策を求めているものと見られます。 ▼両首脳による共同記者発表は、始まりしだいお伝えする予定です。ではここからは、政治部の曽我デスク、そして、ワシントン支局の田中支局長と共にお伝えしていきます。 ▼よろしくお願いします。曽我さん、まず日本側なんですけれども、安倍総理は沖縄の事件で、オバマ大統領に対して、実効性のある再発防止策を求めるというふうに言ってきたわけですけれど、実際、今回の会談で、そのへんはどういう議論になっていると思いますか? ▼オバマ大統領との会談、これ、当初は、あしたの午前中にも行われる見通しだったんですね。これを前倒ししまして、大統領到着早々に行ったという今回の異例ともいえる会談ですけれども、今回の伊勢志摩サミット、それからオバマ大統領の歴史的な広島訪問、それに、難航してます普天間基地の移設計画、こうしたものへの影響を最小限に食い止めたいという、日本政府の強い危機感の表れだと思うんですね。あすからの一連の行事、日本政府としましては、この良好な日米関係、これを内外にアピールする絶好の機会だというふうに捉えていましただけに、この事件が、これに水をさすものだというふうに、深刻に受け止めています。沖縄側の反発というものも十分踏まえまして、オバマ大統領に、軍の綱紀粛正の徹底、それから実効性ある再発防止策、これを求めているというふうに見られます。 ▼ワシントン支局の田中支局長、オバマ大統領はこの問題で、この事件について、日本側が求めるような、実効性のある再発防止策、これについては、どういう発言になるというふうに見られますか? ▼そもそもオバマ大統領、今回の伊勢志摩サミット、それから広島訪問に合わせました、今回の訪日については、日米同盟を深化させる重要な訪問だと位置づけてきました。それだけに、沖縄のアメリカ軍関係者による事件が、日米関係に及ぼす影響、大変懸念しています。アメリカ政府は容疑者が逮捕されましてから、被害者の女性の家族に、心から追悼の意を表すとともに、捜査への全面協力、さらには再発防止策を検討する考えを伝えてきました。オバマ大統領は首脳会談でも、こうしたアメリカ政府の立場を伝え、日米関係全体にマイナスの影響が及ばないようにしたいと、そういった発言をするものと見られます。 ▼沖縄の件について、再発防止策に当たるような何か、具体的なものというのはいかがでしょうか。 ▼再発防止策、踏み込んだところというのは難しいと思うんですが、日米地位協定の運用の方法を考えながら対応したいということを、伝えていくものと見られます。 ▼沖縄の事件以外にも、サミットの前に、日米で連携をしていく、いろんな課題があると思うんですけれども、この点について、特に日本側が、重視している課題というのはありますか? ▼あしたからのサミットで、安倍総理大臣、今回は経済というものを、最大のテーマに位置づけています。安倍総理、念頭に置いておりますのは、各国がそろって、インフラですとか、そういったものに投資をして、需要を生み出していくという、いわゆる財政出動といわれるものです。不透明感を増してます世界経済、これを成長軌道に戻すためにも、金融緩和とか、構造改革といったものだけではなくて、財政出動も含めた積極的な取り組みで各国で合意したいとしているんです。これに前向きな日米両国が連携しまして、G7各国、特に慎重な立場と見られています、ドイツやイギリス、こういった国々への働きかけを強めることを確認したと思えます。 ▼なるほど。あと、それに対してアメリカ側は、どうでしょうか? 今回、日米首脳会談で、やっぱり、やっておきたい課題というのはあるんでしょうか。 ▼オバマ大統領、ずっと言い続けていますが、日米関係については、みずから進めてきましたアジア重視政策の中で、日米関係、その礎だと位置づけています。今回、日米首脳会談、それから、あすからのG7サミットに向けて、勢いに欠けます世界経済への対応、それからTPP・環太平洋パートナーシップ協定、さらには、核・ミサイルの開発の手をやめない北朝鮮への対応、また南シナ海、東シナ海での中国の海洋進出への対応、日米両国が、しっかりと話し合いたいというふうに考えているんです。こうした点では、一致した対応を見いだしていくことができるんじゃないかとアメリカ側は言ってます。 ▼なるほどね。もう一つ、オバマ大統領の今回のサミット参加については、サミット終わったあと、広島に行きますよね。これ、広島訪問で大統領がどんな所感を述べるのかっていうのは、関心が高いわけですけれども、これについてはどうなんでしょうかね? 日米首脳会談で、これについて話し合ったということも、やっぱり考えられます? ▼あさって、オバマ大統領、広島に向かうわけですけれども、オバマ大統領は広島で平和公園を訪れ、献花をしたあと、完結なメッセージを発したいと、長い演説はしないと。 ▼簡潔なメッセージ? ▼この中で伝えたいメッセージ、オバマ大統領、3つあると言っています。1つが、戦争の悲惨さを訴え、犠牲者を追悼することです。戦争では罪のない一般の市民が大勢巻き込まれて、苦難に見舞われるということを訴えたいとしています。2つ目が、みずから掲げてきました核兵器のない世界のメッセージ、これを、核兵器の惨禍を受けた広島から伝えること。オバマ大統領は、この核兵器のない世界を訴えたことで、2009年のノーベル平和賞を受賞しています。停滞する核兵器のない世界を訴え、再び光を当てるには、核兵器の惨禍を被った広島が、最もふさわしいとしています。最後が日米関係の結び付きの強さ。これを確認し、世界に示したいとしています。太平洋戦争で激しい戦火を交え、憎しみ合った日米両国が戦後、安全保障、経済、防衛機能両面で、防衛関係を深めたことは、戦争から平和への道筋を示す成功例だとして、世界に向けて発信したい考えです。 ▼曽我さん、もう1つ、沖縄の事件の話に戻りますけれども、沖縄の人たちは、今回の事件を受けて、日米地位協定を見直してほしいという声も出たりしてるわけですけど、こういった問題も含めて、日米首脳会談で話し合ってるというふうに考えられるでしょうか? ▼具体的なところは定かではありませんけれども、今回の事件の容疑者、基地の外に住むアメリカ軍の関係者、いわゆる軍属と呼ばれる人ですけれども、このため、平成7年・1995年の少女暴行事件の際に、すべての軍人に対して、アメリカ軍が取ったような夜間外出禁止令といったようなものの効果は期待できません。日本政府としても、具体的に何かと問われると、これといった策は見当たらないのが実情ではないでしょうか。 ▼なるほど。 ▼あと今回、当時のように、日米地位協定をもとに、アメリカ軍が容疑者の身柄の引き渡しに応じないといった捜査の障害は起きていないということもありまして、地位協定を不公平だと感じる県民の感情は高まりつつあるものの、具体策はというと、なかなか見通せない状況です。 ▼なるほど。 ▼それではここで、あす、サミットの開幕を控えた、地元、三重県などの動きをまとめました。 ▼サミットが開かれる三重県志摩市の小学校です。運動会の徒競走の練習ですが、いつもとちょっと違うんです。 ▼用意。 ▼スタートの際に鳴らすピストルの代わりに、電子ホイッスルを使用。スタート前のピストルは、本物の銃の音と紛らわしく、警備に支障が出るためです。 ▼高まる警戒ムード。あす、各国首脳の歓迎行事が行われる伊勢神宮の周辺では。 ▼こちらにもまた、警察の姿ですね。こうした姿、頻繁に見かけます。 ▼警察は、サミットの会場やその周辺、それに愛知県の中部空港などで、最大2万3000人の態勢で警備に当たります。その中部空港には、各国の首脳らが到着。きょうから最高レベルの警備態勢に入り、ターミナルビルに入るすべての人を対象に、本人確認などのチェックが行われています。 ▼一方、一足早く三重県に入っているカナダのトルドー首相は。 ▼Tシャツ姿で、非常にラフな服装で、山歩きを楽しんでいます。 ▼11回目の結婚記念日を祝っているトルドー首相夫妻。2人で散策を楽しむ間も、厳重な警備は続きます。地元では、期待も高まっています。 ▼門前町の中程にやって来ましたけれども、あれ、こちら、伊勢志摩サミット御祝い香とありますね。どんなものなのでしょうか。 ▼こちらのお店には、サミットを記念したお香が。 ▼どんな香りなのでしょうか。 ▼すごく心の静まるような香りですね。神社仏閣の中にいるような、そういったイメージの香りです。はぁ、落ち着きますね。 ▼サミット開催に合わせて訪れる海外メディアなど、外国人訪問客をもてなそうという動きも。 ▼こちらは門前町で働く人が使う食堂なんですけれども、この中で今、あるおもてなしの準備が行われています。 ▼英会話の練習に励むのは、地元の飲食店などの店員です。外国人訪問客にも、スムーズに対応できるよう、講習会を開いています。不慣れな英語に、悪戦苦闘します。 ▼なかなか難しいようですが、ことばのおもてなしの準備にも余念がありません。 ▼サミットで最大のテーマとなる、世界経済に関する首脳宣言の原案が明らかになりました。財政出動を含め、G7が協調して、世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。 ▼原案によりますと、世界経済の状況について、世界的な回復は継続しているが、成長は依然として緩やかで、かつ不均衡であり、世界的な見通しに対する下振れリスクが高まってきているとしたうえで、われわれは、適切な政策的対応を適時に講じなければ、通常の経済循環を超えて危機に陥る危険があることを認識するとしています。そして、われわれは必要に応じて、短期的およびちょうきてきな成長を支えるため、強固な政策的対応を講じる用意があるとしたうえで、強固で持続可能なかつ均衡ある成長を達成するためのわれわれの取り組みを強化することに対する3本の矢のアプローチ、すなわち相互に補強し合う財政上、金融上、および構造上の政策の重要な役割を再確認するとしています。さらに、われわれは強じん性を高め、債務残高の対GDP比を持続可能な道筋に乗せることを確認しつつ、経済成長、雇用創出、および信認を強化するため、機動的に財政戦略を実施し、構造政策を果断に進めることに関し、G7が協力して取り組みを強化することの重要性に合意するとして、財政出動を含め、G7が協調して、世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。ただ、この原案のうち、世界経済の現状認識を巡って、悲観的すぎるなどといった指摘も出ていることから、G7各国は首脳間の討議を踏まえて、最終調整を行うことにしています。 ▼そしてこちらは、現在の様子です。日米首脳会談の会場となっているホテルに設けられた記者会見場です。この場所で、このあと、安倍総理大臣、そして、アメリカのオバマ大統領による共同記者発表が行われます。その共同記者発表のもようは、始まりしだい、この番組の中でお伝えする予定です。 ▼まだ始まってないですね。 ▼2人の姿はまだ見えません。 ▼ではここからは、政治部の曽我デスク、それからワシントン支局の田中支局長と引き続きお伝えします。まず、この時間に日米首脳会談をやるということ自体、これ、非常に異例なことだと思うんですが、日本側は沖縄の事件で、オバマ大統領に再発防止を、実効性のある再発防止を求めるというふうに総理、言ってましたが、実際、この会談で、そのへんについては、どういう議論になっていると思いますか? ▼具体的な中身、まだ入ってきてませんけども、首脳会談といいましても、2人きりの会談というわけではなくて、通常、関係者が双方の国々の関係者、同席するわけですけれども、今回の会談で安倍総理大臣、最初に出席者を絞った少人数の会合を開きまして、まず今回の事件を取り上げるという見通しなんです。 ▼それぐらい今回の事件を重視していると。 ▼この事件、沖縄県民だけではなくて、日本全体に衝撃を与えたということを、厳しく説明しているものと見られます。強固な日米同盟、これを維持していくためには、両政府が共に信頼回復に取り組むという必要性を伝えまして、また沖縄の負担軽減にも協力を求めているものと見られます。 ▼ワシントン支局、田中さん、日本側は綱紀粛正とか、再発防止を求めると。それに対して、オバマ大統領はどう応えているというふうに考えられますか? ▼きょうの首脳会談で、オバマ大統領、再発防止に向けた決意、これを示していると見られます。オバマ大統領、今夜、日本時間の9時前に、日本に到着してから、この時間に首脳会談に応じる、これは事態の深刻性を鑑みてということがいえると思います。オバマ大統領は伊勢志摩サミット、それから広島訪問に合わせました今回の訪日、日米同化を深化させる重要な訪問と位置づけてきました。それだけに、沖縄のアメリカ軍関係者による事件、日米関係に及ぼす影響を懸念しています。アメリカ政府は、容疑者が逮捕されてから、被害者の女性の家族に、心からの追悼の意を表したい、捜査への全面協力、さらには再発防止策を検討する考えを、繰り返し伝えています。オバマ大統領は首脳会談でも、こうしたアメリカ政府の立場を伝えて、日米関係全体にマイナスの影響が及ばないようにしたいと考えています。 ▼曽我さん、アメリカも非常にこの問題を重視して、対応するということなんですが、沖縄県民からは、やっぱり日米地位協定を見直さないかぎり、アメリカ軍の関係者とか、軍人の事件は、なくならないんじゃないかという意見も出てます。これ、日米地位協定について、議論のそじょうに上げるということは、考えられますか? ▼安倍総理大臣、この事件を受けまして、地位協定の見直しについては、相手のあることなんだというふうに話してるんです。日本政府は、この地位協定の運用の改善ということで、対応を図りたいという方針は、変わっていません。沖縄の反基地感情といったものの高まりで、長年の懸案となっております普天間基地の移設計画、この計画に、これいじょうおくれが出ることは、政府としてはなんとしても避けたいところなんです。ただ、綱紀粛正が叫ばれる中、再び事件が繰り返されたということで、県民の理解が果たして得られるのかどうか、これ、不透明な情勢だと思います。また27日、あさってには、沖縄で県議会議員選挙が告示されます。また夏には、参議院選挙も控えています。こういった選挙への影響を指摘する声も出始めています。 ▼なるほど。沖縄の問題もそうですけど、今回はサミット、日本が議長国を務めるサミットで、事前に安倍総理はオバマ大統領と会うということですから、沖縄の問題、最重要視しながら、ほかの課題についてもきっとすり合わせをするという意向はあると思うんですが、日本側がアメリカとの間で、ここで連携を取っておきたいという課題としては、どういうものがあるんですか? ▼日本政府、安倍総理大臣としましては、サミットの最大のテーマは経済、その経済の中でも財政出動を各国足並みをそろえて取り組むということで一致したいという考えなんです。経済政策、いろいろある中で、金融緩和ですとか、国内の構造改革、こういったものに加えて、財政出動も含めて、積極的な取り組みを始めたいという考えなんです。ただ、G7各国の中には世界経済への現状認識ですとか、国内の財政事情、事情さまざまですので、温度差があるのが事実です。日米両政府とも、この財政出動については、前向きな考えですので、今夜、こういったことについても連携して取り組み、あす以降の議論に生かしていきたいということは、確認しているものと見られます。 ▼サミットの議題の中で、温度差があるものとしては、例えば南シナ海の問題なんかもあると思うんですね。田中さん、アメリカは南シナ海、中国が進出を進めている南シナ海の問題は、話し合いたいという意向で、日本政府もそれにどう関わっていくかということだと思うんですが、これもヨーロッパとアジアの間で、日米の間で温度差があるというのは、先ほど、現地からの中継にもありましたが、アメリカはどうでしょうか、今回のサミットで、南シナ海の問題含めて、どういうことをイシューにしていきたいと? しかも今回の首脳会談で話をしておきたいということがあるんでしょうか。 ▼オバマ大統領、今回のG7サミットで、議題にしたいこととして、真っ先に上げましたのが、勢いに欠ける世界経済への対応ということでした。それから核・ミサイルの開発の手をやめない北朝鮮への対応、さらに南シナ海での中国の海洋進出への対応、これについて、日米で、それからG7各国と、協議をしたいという考えを示しました。それから日米首脳会談の中では、沖縄の問題、もちろん一番重要ですが、オバマ大統領がみずから進めてきましたアジア重視政策の中で、礎だと位置づける日米関係の強化、これを内外に示したいというのが、オバマ大統領の考えです。 ▼あとテロとか難民の問題というのは、今回、どうでしょうか? ▼テロについては、やはり過激派組織IS・イスラミックステートへの対応ですね、これについて、特にヨーロッパ諸国を中心に、話し合いたいという考えです。特にことしに入ってからも、イラク、それからトルコ、それにベルギーでISによると見られるテロが相次いで、大勢の犠牲者が出ています。ここでテロへの具体的な対抗策を盛り込んだ行動計画、まとめたいというのが、アメリカ側の考えです。 ▼なるほど。あと今回のサミットに合わせて、オバマ大統領はサミット終わってから、広島に行って、広島を訪問して、現職の大統領として初めて、被爆地を見るわけですけれども、そこでの所感は、どういう内容になるというふうに見られていますか? ▼オバマ大統領自身、長い演説はしないという話をしています。そこに意味することは、2009年にプラハでやったような政治的、政策的な演説はしないということであります。みずから簡潔なメッセージを述べたいと言っています。そのメッセージの中では、3つのことを強調したいと言っています。1つは、戦争の悲惨さを訴えて、犠牲者を追悼する。2つ目が、核兵器のない世界というメッセージを、広島から伝えたい。オバマ大統領は核兵器のない世界を訴えて、2009年にはノーベル平和賞を受賞しています。しかし、核兵器のない世界に向けた動きは、停滞しています。広島から再び光をあてたいとしているんです。そして3つ目が、日米関係の強さ、結び付きを強調して、それを世界に示したいという考えです。 ▼なるほどね。曽我さん、オバマ大統領の広島訪問には、総理も同行する形になってますけど、日本にとって、オバマ大統領の広島訪問、これはどういうふうな意味があると見てますか? ▼アメリカ国内にも、いろいろな意見がありますように、日本国内でも、アメリカの大統領に、被爆地、広島を訪れるだけではなくて、謝罪を求めるという意見があるのは事実です。ただ、安倍総理大臣、そういった両国の世論の違いというものを、際立たせるのではなくて、未来志向の核兵器のない世界に向けた、前向きなメッセージを共に打ち出したい考えなんです。ただ、日本も、アメリカのいわゆる核の傘といわれるもので、平和と安全を維持しているというのも、紛れもない事実ですので、オバマ大統領の広島訪問をきっかけに、核軍縮の機運といったものを、日本政府としてもどこまで本格的なものにできるのかというのが、今後、問われる、そういう訪問になると思います。 ▼お伝えしていますように、日米首脳会談は9時半ごろから始まりました。このあと、両首脳による共同記者発表が行われる予定です。その共同記者発表は、始まりしだい、お伝えいたします。それでは、これまでに入っている日米首脳会談以外のニュースをお伝えします。熊本地震では、熊本県内の公立の小中学校と高校のうち、少なくとも4割近くが、建物の大部分、または一部で、危険、要注意と判定されたことが分かりました。地震から1か月余り。学校生活への影響が続いています。 ▼益城町の広安西小学校では、例年より2週間ほど早く、プールの授業が始まりました。 ▼体育館が避難所に、運動場も駐車場として使われているため、プールで体を動かしてもらうのがねらいです。そしてきょうの給食は、カレーです。 ▼パンやゼリーなどの簡易給食ではなく、温かい食事を食べてもらおうと、保護者たちが作りました。 ▼熊本県内の公立学校は、2週間前までにすべて授業を再開したものの、学校生活への影響が続いています。NHKが熊本県と44の市町村に取材したところ、公立の小中学校と高校のうち、建物の大部分または一部が倒壊のおそれがある、危険と判定された学校は82校、立ち入りに十分な注意が必要な要注意と判定された学校は153校に上ることが分かりました。校舎の一部が危険と判定された、熊本市にある県立第二高校です。 ▼こちらの高校では、グラウンドにテントが張られています。 ▼あすからこのテントで授業を行うため、生徒が机やいすを運び込みました。 ▼次は、芸能活動をしていた女子大学生が刃物で刺された事件での警察の対応についてです。事前に相談を受けていた警察署が、現場のライブ会場で、トラブルが起きる可能性を認識していたものの、専用のシステムにライブ会場の住所を登録していなかったことが分かり、警視庁がいきさつを調べています。 ▼意識不明の重体になっている冨田真由さん。ライブの会場では、逮捕された岩埼友宏容疑者と見られる人物が、付きまとうような様子がたびたび目撃されていました。 ▼別のライブで見かけた人は。 ▼ライブ会場の前で、ナイフで刺された冨田さん。襲われる直前、携帯電話で110番通報していました。助けてという内容で、午後5時5分過ぎでした。警視庁の通信司令センターでは、通報内容から現場を確認できない場合、携帯電話の位置情報を確認する操作を行い、現場を特定することにしています。ところが。このとき、担当者はそうした捜査を行っていませんでした。このため、冨田さんの自宅に警察官を向かわせたということです。その後、目撃者からの通報で、現場に警察官が到着したのは、冨田さんの通報からは7分余りあとでした。事前に相談を受けていた武蔵野警察署は、冨田さんからの通報で速やかに駆けつけられるよう、専用のシステムに自宅などは登録していました。しかし、現場のライブ会場は、トラブルが起きる可能性を認識していたものの、登録していませんでした。警視庁は、通報を受けた際の手順にミスがあったなどとしていて、いきさつを調べています。今回の警察の対応について、専門家は。 ▼次です。包丁を持って女性を人質に取った男は、16時間余りも立てこもりました。松山市の住宅街で起きた事件。逮捕された46歳の男は、警察の調べに対して、黙秘しているということです。 ▼松山市の住宅街で起こった立てこもり事件。事態が動いたのは、午後1時半ごろのことでした。警察は、部屋から出てきた男の身柄を確保し、その場で逮捕。16時間余りにわたってこう着状態が続いた事件に、終止符が打たれました。事件が明らかになったのは昨夜9時前。刃物を持った男が、現場のアパートの部屋に住む24歳の女性を人質に取って立てこもっているのを、警察官が見つけました。警察によりますと、女性の家族からは、きのう午後、今月21日から連絡が取れないと、相談が寄せられました。警察が女性の部屋を訪ねたところ、男が包丁を見せ、入るなと言って立てこもったということです。現場の周辺はおよそ200メートルにわたって立ち入りが規制されました。 ▼現在、時刻は午前2時を回りました。事件の発生からおよそ5時間半がたっています。 ▼立てこもった部屋で、男はどんな行動を取っていたのか。警察などによりますと、ドア越しに女性を解放するよう説得しましたが、最初はふた言、み言ぐらいしか、話ができなかったということです。さらに、語気を荒らげたり、部屋の中の荷物を外に投げ出したりすることもあったということです。その後も警察は粘り強く説得。男との会話はだんだん長くなり、ことばじりも柔らかくなっていったということです。捜査員が携帯電話でもやり取りを続けた所、男は女性を解放するなどと話すようになり、男の家族とも電話で話しました。そして。包丁を持たずに部屋から出てきたところを、人質強要処罰法違反の疑いで、逮捕されました。逮捕されたのは、住所、職業不詳の本田一弘容疑者。最後は観念した様子だったということです。人質になっていた女性は無事保護され、けがはないということです。16時間余りにわたった立てこもりに、近所の人たちは。 ▼警察によりますと、本田容疑者は調べに対して、黙秘しているということです。女性は本田容疑者の元交際相手と見られるということで、警察は、事件の動機や詳しいいきさつを調べることにしています。 ▼お伝えしていますように、今夜9時半ごろから始まった、安倍総理大臣とアメリカのオバマ大統領の日米首脳会談。まもなく、日米首脳による共同記者発表が行われます。 ▼今夜8時前、大統領専用機、エアフォース・ワンで、中部空港に降り立った、アメリカ、オバマ大統領。あすの伊勢志摩サミット開幕を前に、任期中最後と見られる日本訪問です。そしてヘリコプターに乗り込み、サミットが開かれる三重県志摩市に向かいました。一方、サミットの議長を務める安倍総理大臣はあす、G7各国の首脳を出迎える伊勢神宮に、きょう午後、私的に参拝。その後、サミットが行われるホテルに向かいました。そして今夜9時半ごろから始まった、日米首脳会談。サミットの成功に向けて、主要なテーマとなる世界経済やテロ対策などで、日米間の協力を確認するなど、最終的な調整が行われる見通しです。また安倍総理大臣は、オバマ大統領に対し、沖縄県でアメリカ軍関係者が逮捕された事件を受けて、実効性のある再発防止策を求めているものと見られます。 ▼こちらは、日米首脳会談の会場となっている、ホテルに設置された会見場です。このあとまもなく、安倍総理大臣とオバマ大統領による共同記者発表が行われる予定です。 ▼少しなんか、人の動きはね、出てきたような感じはあるんですけれどもね。まだなかなか、ちょっと、何時に始まるか、まだ分かりません。 ▼曽我さん、会談がどうも、当初の予定された時間よりは、少し長引いているのかなという印象はあるんですが、もし長引いているとしたら、どういう理由が考えられますかね? ▼当然、沖縄の事件については、時間を割いて日本側の考えを説明していると思われますし、安倍総理大臣、サミットの今回の議長ですから、あしたから始まります議論に備えまして、日米で突っ込んだやり取り、詰めていきたいということなのではないでしょうか。例えば、世界経済の中でも、いわゆるパナマ文書といわれる課税逃れ、腐敗対策といった問題も、今回、取り上げられます。タックスヘイブン・租税回避地を巡る、国際的なルール作りを、各国でどうやって作っていくのかと。ただ各国の法体系、これはさまざまですし、税務当局の権限も異なりますので、それこそ実効性ある対策、どのように図っていけるのか、課題になっています。また今回のサミット、アジアでは、日本では8年ぶりの開催ですので、北東アジアの安全保障情勢、この変化といったものについて、安倍総理大臣、きちんと各国に説明したいということはあると思います。それだけに、ヨーロッパで深刻化してます、難民、移民、それからテロの問題ですね。こういったもので議論を深めることで、ヨーロッパ各国の支持を取り付けて、南シナ海、それから北朝鮮の核・ミサイル問題、こういったものについて、連携して対処していくという方針を確認したいと、そのための、今夜の日米首脳会談ということでもあるのではないでしょうか。 ▼なるほど。なかなか幅広い課題について、事前にすり合わせをすると、それに時間がかかっているということですね。田中さん、オバマ大統領は日本に到着して、夜ですかね、夕方になってから到着して、それから首脳会談に臨むと、非常に異例の日程だと思うんですけれども、それだけ、やはり今回の首脳会談を重視しているというふうに見ていいんでしょうか? ▼そのとおりだと思います。今ありましたように、オバマ大統領、今夜9時前に、日本に到着して、宿舎に到着しだい、直ちに、安倍総理大臣との首脳会談に応じています。それだけこの会談、重要だという認識だと思います。会談の中では、当然、沖縄の事件について、突っ込んだやり取りが行われていて、これ、オバマ大統領、真剣に受け止めているものと見られます。その中で、事件の再発防止に向けた決意、これを示すものと見られます。 ▼そして会談についての情報なんですが、新しい情報が入ってきました。今夜行われた安倍総理大臣とアメリカのオバマ大統領との日米首脳会談、先ほど、午後10時36分に終了しました。繰り返します。あすからのG7伊勢志摩サミットを前に、今夜行われた、安倍総理大臣とアメリカのオバマ大統領との日米首脳会談は、先ほど午後10時36分に終了しました。そして今、会見場に、安倍総理大臣とオバマ大統領が入ってきました。まもなく共同記者発表が始まります。 日米共同記者会見 開始 ▼それではただ今より、安倍内閣総理大臣と、アメリカ合衆国、オバマ大統領によります共同記者会見を行います。初めに安倍総理からご発言をいただきまして、その後、オバマ大統領からご発言を頂きます。そのあと、皆様からの質疑を頂きます。それでは安倍総理、ご発言お願いいたします。 ▼安倍晋三 日本内閣総理大臣 まず冒頭、先般、沖縄で発生した事件について、私からオバマ大統領に対し、日本の総理大臣として、断固、抗議をいたしました。そして、少人数の会談では、すべての時間を割いて、この問題についてお話をいたしました。身勝手で卑劣極まりない犯行に、非常に強い憤りを覚えます。沖縄だけでなく、日本全体に大きな衝撃を与えており、こうした日本国民の感情を、オバマ大統領にはしっかりと、受け止めてもらいたいと申し上げました。その上で、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました。米軍再編にあたっても、沖縄の皆さんの気持ちに、真に寄り添うことができなければ、前に進めていくことはできません。今回の事件で失われた信頼を回復していくことは、困難な道のりではありますが、日米で協力して、沖縄の基地負担の軽減など、全力を尽くしていくことで一致をいたしました。 全体会合では、まず私から、オバマ大統領が、米国のリーダーとして初めて、被爆地、広島を訪問する決断をされたことについて、心から歓迎している旨をお伝えいたしました。核兵器を使用した唯一の国のリーダーが、唯一の戦争被爆国のリーダーと共に、犠牲となったすべての市民に、哀悼の誠をささげることは、核兵器のない世界に向けた、大きな力になると確信しています。日米が手を携えて、世界の平和と繁栄に、今後とも力を尽くしていく。その力強いメッセージを、広島から発信していきたいと思います。 いよいよ明日から、伊勢志摩サミットがスタートします。不透明感を増す世界経済、国際秩序に対する挑戦など、世界が直面しているさまざまな課題に、G7として、どのように世界をリードしていくか、オバマ大統領と考えをすり合わせることができたと考えています。特に最大のテーマである、世界経済については、世界の持続的かつ力強い成長を、G7でしっかりとけん引していかなければならないとの認識で一致をいたしました。サミットでは、日米で緊密に連携をし、国際的な諸課題の解決に向けた道筋をしっかりと示していきたいと考えています。 日米が深い絆の下に、これからも希望の同盟として力を合わせ、地域、そして世界の平和と繁栄に貢献をしていく。オバマ大統領と共に、その決意を新たにいたしました。 ▼オバマ米大統領 A:まず安倍総理、皆様に私どもを歓迎していただきましてありがとうございます。 B:日本の安倍首相および日本の国の皆様方に対しまして、私どもを歓迎していただきましたことをお礼を申し上げたいと思います。 A:安倍総理、そしてチームの皆様は、すばらしいG7のために準備をされてきました。そして私は、安倍総理がおっしゃったように、力強い世界成長を進めていかなければならない、またTPPを進めていかなくてはならないというふうに話し合いました。 B:G7のサミットにつきまして、準備にすばらしい仕事をしてくださっております。そして私どもは、これから引き続き、世界平和の、世界経済の成長を促進し、そしてまた、TPPを前進させるということの必要性について、話し合いをいたしました。 A:日米の同盟は、非常に重要な礎であります。両国の安全保障にとってです。 B:日本と米国の同盟関係というのは、私ども2か国の安全保障につきまして、非常に寛容な基盤であります。 A:そして、この同盟は、平和、そして安全保障を地域の中で強化していくように発言しました。 B:この地域の平和と安全保障というものを強化することができます。 A:安倍総理がおっしゃったように、私たちは話し合いました。まず沖縄で起きた悲惨な事件のこと、そして私は、心からの哀悼の意を申し上げました。 B:安倍首相が言及なさいましたように、私どもは、沖縄で起こりました悲劇について、話をさせていただきました。そして私は、これにつきまして、心の底からのお悔やみの気持ちと、深い哀悼の意を表明させていただきました。 A:アメリカは、継続的に、この捜査に協力をしていきます。そして、日本の司法の下で、正義がなされるようにしていきます。 B:日本の司法制度の下で、きちんとした捜査がなされることを、確保するために、私ども、全面的に捜査の協力をするということを申し上げました。 A:さらに、地域的な問題を議論をいたしました。また北朝鮮からの脅威に鑑みまして、これからも抑止力を強化していく、そして防衛の能力を強化していくということになりました。 B:そしていろいろな地域の諸問題につきましても、お話をいたしました。特に北朝鮮につきまして、私どもは、北朝鮮に対しての抑止力を高め、そして、防衛能力を強化していくということを引き続きしていくということを合意いたしました。 A:海洋問題については、両国は、海洋の自由を、航行の自由を保っていくと、そして平和的な紛争の解決に努力をいたします。 B:海洋問題につきまして、私どもは航海の自由、そしてまた紛争の平和的な解決というやり方を支持して、共に協力するということを、お話をいたしました。 A:さらに、グローバルな問題、例えば、追加的な資源が、難民や移民を助けていかなくてはならない、そしてイラクを助けるということもしました。 B:そしてまた私どもは、移民、そしてまた難民の方々に対して、追加的な財政支援をする必要があるということ、そしてまた、イラクを支持して、サポートをしていくことが必要だということを含めまして、幅広いグローバルな問題点というものをディスカッションをいたしました。 A:また、それぞれの国の役割、パリの気候変動の条約の発効の話をしました。 B:またパリ協定、これを早期に実施することができるようにするために、さまざまな我々のこの2か国が果たすべき役割というものについても、話をいたしました。 A:そして私は大変に心待ちにしております。アメリカと日本の方々と共に、協力に感謝するしだいです。 B:そして最後に…に関しましては、アメリカのそして日本の軍の方々の何人かと、ぜひお会いをし、そして、彼らの業績、そして奉仕について、感謝をする機会というものを楽しみにしているということです。 A:そして広島訪問。それはすべて戦争で亡くなった人たちを追悼するものであり、そして、核のない世界という共有されたビジョンというものを確認し、そして、私たちが培ってきましたすばらしい同盟について、再確認する機会となります。 B:そしてまた、私どもが広島を訪問させていただくということによりまして、第2次世界大戦で命を失った方々に敬意を表し、そして核兵器なき世界の実現というビジョンを再確認し、日本の友人の皆様との卓越した同盟関係を強化し、そしてこれをさらに強調することができるということを申し上げました。 ▼司会 それではこれから、日本のプレスの方から1問、それからアメリカのプレスの方から1問ずつですね、質問をお受けいたします。日本のプレスの方は、質問者は私が指名いたします。アメリカからのプレスの質問者は、アメリカの政府の方が指名いたしますので、それぞれ指名を受けた方は、お名前と所属を明らかにしたうえで、質問をお願いいたします。それでは最初に、日本のプレスの方からまいりますので、ご希望される方はどうぞ、挙手をお願いします。 ▼NHK 岩田 安倍総理にお尋ねしたいと思います。沖縄県で非常に悲劇的な事件が起きました。1995年、海兵隊員による少女暴行事件、あれから20年余りたちましたが、こうした犯罪が一向に減りません。非常に残念なことだと思います。その事件が起きるたびに、日本政府は再発防止を求め、また日米両政府は、地位協定の改定ではなくて、運用改善という対応を重ねてきました。確かに日米司法制度の違いというのもありますし、今回の事件は地位協定については、支障になっていないという指摘もありますけれども… …安倍総理はきょうの会談で、オバマ大統領に対して、日米地位協定の改定については求められたのでしょうか? また基地問題を前に進めるためには、沖縄県の信頼構築と、そして安全の確保が必須かと思われけれども、今後、具体的にはどのような対応をされるのでしょうか? お伺いしたいと思います。 ▼安倍晋三 日本内閣総理大臣 私も強い憤りを覚えています。被害に遭われた方の、そのときの恐怖と、無念さを思うと、言葉もありません。身勝手で卑劣極まりない犯罪者に対して、わが国の裁判権のもと、わが国の法律にのっとって厳正な捜査を行います。 厳正な捜査については、オバマ大統領から全面的に協力をしていくというお約束を頂きました。今回の事件に日本全体が大きな衝撃を受けています。オバマ大統領には先ほど申し上げた通り、こうした日本国民の感情を、しっかりと受け止めてもらい、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました。 日米地位協定については、一つ一つの問題について、目に見える改善を着実に具体化し、しっかりと結果を積み上げて、まいります。そうした中で、日米双方が努力を重ね、地位協定のあるべき姿を不断に追求していきたいと考えています。 今回の事件を受けて、沖縄の皆さんが治安面で強い不安を感じておられます。犯罪を抑止し、沖縄県民の皆さんの安全、安心を確保するための対策を、徹底的に講じる考えであります。早急に検討するよう、官房長官に指示をいたします。これはもう、指示をいたしました。 日本国民の命と財産を守るのは、総理大臣である私の責任であります。その責任を果たしていくため、二度とこのような悲惨な出来事を起こさないために、あらゆる手を尽くしていく決意であります。 ▼シカゴ・トリビューン A:ありがとうございます。大統領、それから安倍総理。大統領、今回、古い戦闘地に行きます。そしてまた今回、パキスタンの主権の領土に行きました。そちらでは活動する許可はなかったんですけれども、しかし、タリバンの最高指導者を殺害いたしました。ドローンを使ったわけなんですけれども、次の大統領にそれを移譲するということ、何か懸念していますでしょうか? それから中国の警告について、どう思っていますか? つまり、アメリカやパートナー国が、地域的な紛争につながるものを作っているということなんですけれども、また、総理、大統領が広島を訪問するということは、日本人にとって、どういう意味があるでしょうか? それからパールハーバーを訪問する予定はあるでしょうか? B:大統領、そして首相、今回、この大統領は旅行をなさっております間におきまして、米国の軍が駐留する、また存在する、さまざまな戦争ゾーン、戦争地域を旅行なさるということをなさったわけでございます。しかし、例えばタリバンのリーダーを暗殺するために、許可を得ることができないはずであるパキスタンの領土内も侵入して、そのような活動をしたというようなことも米国はしているわけなんですけれども、これは無人機ドローンを使って、いろいろな戦争活動をするということが、頻繁に行われているということになってくると思いますが、今度は新しい大統領に譲るわけなんですけれども、そういった状況のまま、引き継ぐということに対しては、心配をなさっていないでしょうか。そしてまた、さらに、今週、中国が米国およびほかの国々が、この地域を一発触発の危険状態のような状況にしているというようなことを、言っているわけ名ですけれども、これについてはどのようにお考えになっているでしょうか。それから首相にお伺いしたいと思いますが、大統領が今回、広島を初訪問なさいますけれども、首相は真珠湾のほうは、ご訪問なさるご意図は、あるんでしょうか。 ▼オバマ 米大統領 A:まず、答える前に、その沖縄のことについて、お話をしたいと思います。(※シカゴ・トリビューンの関係ない自分勝手な質問をきっぱり拒否。会場静まりかえる)というのは、沖縄の県民の皆様だけではなく、日本国民にとって、非常に大きな出来事だからです。強調したいのは、アメリカは、非常に暴力的な犯罪に、非常に愕然としているということを申し上げたいと思います。アメリカ軍関係者によって行われたということ、とてもショックに思っています。私は、それは非常に、もう言い訳のできないものであり、そして、できることすべてをやって、再発防止に努めたいというふうに考えています。そして、それはさまざまな手続きを見直しして、そして再発防止につながることすべてをやっていきたいと思います。そして、申し上げたいのは、日米地位協定、これは、決して訴追を防止するものではなく、また、日本の司法制度のもとで、正義を追求するということを、決して阻止するものではありません。そして、この手続きを進めていくということ、また正義がなされるということを、私たちは協力をしていきます。そして私たちは、このような犯罪がきちんと訴追され、ここで訴追され、そして、きちんとした正義が遺族の方、アメリカでと同じような形で、なされるということを、私は確信したいと思います。そして、こういったことによって、日本の国民は非常に大きな衝撃を受けていまして、日本政府と共に、私どもはこの訴追するだけではなく、再発防止にまた努めていきたいと考えています。 B:それでは、今のご質問にお答えさせていただく前に、先ほど出ました沖縄の件につきまして、ひと言、私のほうからお話させていただきたいと思います。この沖縄の事件でありますけれども、沖縄の人々だけではなく、日本中の人々の気持ちを、しんかんさせたというぐらいの、大きな恐ろしい事件だったと思います。私ども、ここで強調したいのは、米国側も、このような暴力に満ちた犯罪というものが、米国の国民によって、これが例え軍属であれ、どのような米国市民であれ、そのような人間の手によって起こったということに対しまして、私どもは非常にショックを受けているわけであります。このような犯罪は決して許せないものである。そしてまた、このような犯罪が再発しないように、われわれは、すべての努力をするつもりであるということであります。またどのような犯罪でありましても、犯罪が起こらないような手だてを取る準備がございます。そのためには、いろいろな手順を見直し、そして再発防止策を打ち、そして必要な見直し措置をするということを、米国側はやるつもりでございます。また、地位協定、ソファ(※日米地位協定:にちべいちいきょうてい、U.S. - Japan Status of Forces Agreement、SOFA)なんですけれども、これが存在するからといって、このような犯罪を犯したものが、日本の司法制度のもとにおきまして、しかるべき裁判を受ける、訴追を受けるということを、防ぐと、妨害するというようなことは、ソファは全くそのような存在ではない。そういったことはございません。また首相にも私は強調して申し上げましたけれども、日本側の当局の捜査に対しては、全面的にわれわれ米国側は協力をするつもりであります。そして、この人間がしかるべき法の裁きを受けて、そして司法の正義が成立するために、協力をしていきたいと思います。また、このような犯罪というのは、日本で起きても米国で起きても、同じであります。同じような日本であったといたしましても、このような恐ろしい犯罪は、しかるべく司法の制度のもとで、裁かれるべきである。そして、家族に対しても、そのような正義をじっしできるような形で行うべきであるというふうに思うわけであります。私どもは、このような事件に対しまして、本当に、心からショックを受けております。ですから、きちんとした訴追、そして捜査が行われるように、そして再発防止の策が取れるように、われわれは本国政府と全面的に協力をする意図であることを強調したいと思います。 A:そして、今の別の質問に対しての件なんですけれども、私は明確には、どういうような××をしているのか、はっきりと理解できてなかったんですけれども、それは最高司令官といたしまして、アメリカ合衆国大統領といたしまして、私は、アメリカの国民を保護する責任があります。 B:それでは、質問、非常に幅広い質問でありますけれども、これがどのような道徳性を持つのかということは、私としてははっきりと確信がないわけなんですけれども、私、最高軍事司令官といたしまして、私の使命というのは、アメリカの国民を守り、アメリカの国民の命を守るということが、私の職務であります。 A:私は、決してこんなアメリカが軍の行動を取らなくていいと、そういうような世界にはしたくないんです。 B:私としては、軍事行動などを取らなくても済むような状態であればいいなと、心から思うわけでありますけれども、しかしながら、われわれが住んでいる今の世界は、そのような世界ではありません。 A:明らかに、僅かな例えしかできないと思います。50万人の兵士をベトナムに派遣した、そして、アメリカがそれをテロリストに対して、攻撃を加えたと。アメリカの兵士をアフガニスタンで殺害しようとする、あるいは、アメリカ本土を攻撃しようとするような者に対してです。 B:そして明らかに5000人の兵力をベトナムに投射したということと、それから、アフガニスタンだけではなく、また米国本土さえも攻撃しかねない、テロリストに対して、われわれが攻撃を仕掛けたということの間には、平行線というのは非常に少ないと思います。 A:しかしながら、私が思うところでは、役立つ教訓として引き出せると思っています。私がアフガニスタンに行った教訓、あるいは、ベトナムに行った教訓というのは、異例なる機会であったということです。それが外交を通じて7年間やってきたことがあるということです。元の敵国どうしだった所が、今では、パートナーシップで協力をしているのです。経済的な機会を両方の国の国民に対して、貿易と拡大していく、教育をしていく、若いすばらしい青年たち、きょう会ったような人たちを育てていく仕事に携わっているのです。私は大変な時間をかけて、エネルギーをかけています。また資源をかけています。こういったような外交的なイニシアチブを取っているのです。それは成功すれば、紛争、対立を減らしていくものでありますし、このような軍事行動の必要性を少なくするからです。そうは言いましても、結局のところは、まだまだ危険な世界であり続けています。まだまだこれからも、アメリカの軍事行動をしなくてはならないところが出てくるでしょう。そうすることは、慎重なやり方を取っていきます。また、その規模に合ったやり方をしていきます。また配慮をしているものであります。それに関連している行動というのがどんなような標的を絞ったものであったとしても、どのように正当化できるものであったとしても、また、それが悲劇を引き起こす可能性があるからであります。また、私がここでぜひ考えねばならないというのは、広島に行く、あるいは、私は本当にベトナムにいるときに、そのことを考えていたんですけれども、思い起こさせてくれるものです。戦争というのは両方が苦しむものであると。両方の側が苦しむものであると。ですので、できることをして、予防しなくてはならないということです。しかし、先ほども言いましたように、私が大統領になったとき、オスロでノーベル平和賞を受賞したときのことですが、私は、この国の大統領であるという考えを深く持っています。時には、とても難しい、また本当の脅威にさらされることがある、想像の上ではなくて、本物の脅威にさらされることがあるので、時には行動を取る必要があるのです。それはアメリカ国民を守っているということのためにです。 B:しかしながら、私、先ほどまでベトナムに行かせていただいておりましたけれども、そこで私が学んだ教訓ということをお話させていただきますと、できるかぎり、やはり、このようなベトナムの例で分かりますように、外交というこのルートを通じることによって、成果を挙げることが望ましいということであります。7年間、ベトナムとの間で、外交関係を続けてきたおかげで、私どもは、ベトナムと米国は、前の敵国どうしであったわけですけれども、以前の敵国が、今はパートナーシップを結ぶようになったということであります。これはやはり、外交の努力の成果だと思います。経済的な機会が増え、そして、貿易や商業というものも増大したわけであります。若いベトナムの人々と、タウンホールでお話をさせていただきました。私どもはぜひ、こういった時間や、それからエネルギーや、そして財政的なまたいろいろな資源を使って、こういう教育だとか、若い人を育てる、その他の外交的なイニシアチブ、これに、できるかぎり力を入れていくことが重要だと思います。こういった外交的なイニシアチブは、成功すればするほど、紛争地域は小さくなり、そして、また軍事的な行動の必要性は少なくなるということだと確信しているわけであります。ですから、それを続けていくことが必要ですけれども、しかしながら、なんといっても、世界は危険な所であるという事実は変わらない。そして時には、われわれ米国が兵士を送り、そして、兵力を展開するということも必要になることもあり、また軍事行動を取らなければならないという必要性に、迫られることもあるわけでございます。しかし、そのような場合には、できるかぎり適切なやり方で、そして慎重なやり方で、やらなければいけない。特に武器を使う攻撃、行動ということをする場合には、いくら標的を絞って、正確にやろうと思ったとしても、そしてそのような行動がいかに正当性のあるものであると、確信をしたといたしましても、必ず悲劇が起こるという機会が、チャンスが起こってくるかもしれない、そのことを否定できないわけであります。ですから、そのような心、気持ちを、反省の気持ちを秘めて、ベトナムにも行ってまいりましたし、広島にも行かせていただきまして、戦争というのは、両方の側が苦しむんだということを、改めて痛感をしたわけであります。ですから、広島に行きましても、この戦争を防ぐと、予防するということが先決であるということを考えていきたいと思います。私はオスロで、ノーベル平和賞を頂きました。そして私は、今、この世界におきましては、リスクというのは想像の世界であるということではない、そういう世界に住んでいるわけでありまして、必要なときには軍事行動を取らなければならないということも、認識しております。しかし、それより何よりも、そのことが必要ではないように、防いでいく努力を、まず最初にしていかなければいけないということを強調したいと思います。 A:非常に通訳が長くなってしまうんですけれども、中国に関してですが、われわれのベトナムとのパートナーシップが、非常に大きくなっています。それは中国とは全く独立して行われています。そして、貿易を拡大していこうという相互の関心、また、さまざまな分野で協力を拡大していこうということ、これはやはり、30年かけて行われてきたことです。ですから、中国がそれを、なんらかの挑発と見るというのは、それは、中国の姿勢というものを示していると思います。決してアメリカの姿勢を示すものではありません。 B:手身近にいきたいと思いますけれども、中国と今回、ベトナムとわれわれが親交を結んでいくということについては、中国とは全く関係のない、独立した事象であるということを申し上げたいと思います。これは、米国とベトナムとの、相互の関心を拡大していこうと、そして、貿易を振興させていこうという、両国の関心によって行われているものであり、あらゆる分野において、協力を高めていこうという望みの表れであり、そして、その努力を30年間続けている、まだ延長を続けているとということを申し上げたいと思います。こういった私どもの行動を、挑発と見ているようでありますが、これは中国が勝手にそのような態度を標ぼうしているということでありまして、私どもはそのような考えは全く持っておりません。 A:また中国とベトナムとの間の緊張、あるいは中国とフィリピン、あるいは中国とほかの諸国、南シナ海における諸国との間の緊張関係というのは、それは、私たちが本当にこんなような状態ではなくて、平和的な解決を望むものであります。それが、どうしてできないかというと、私たちがやっている行動のせいではありません。アメリカはそれを中国とベトナムが対話をすること、そして解決をすることを歓迎するものです。アメリカは何も、こういった主張に対して、アメリカの立場を示しているというものではありません。ですから中国はみずからの意思で、紛争を解決しているものであります。アメリカは自分たちの国益、南シナ海の国益というは、それは航行の自由、また通行の権利を確保するということです。そしてまた国際的な規範や条件を貫くということです。それは、みんなのためになると、中国のためにもなると思うからです。 B:そして、中国とベトナムとの間の紛争、そしてまた中国とフィリピンとの間の問題、そしてまた、中国とその他の領有権を主張している国との間の南シナ海におけるところの、いろいろな緊張問題というものはありますけれども、これらは何もわれわれが狙って、そういった状態を作り出しているのでは全くないのであります。私ども、米国といたしましては、このような国々どうしの領有権の争いというものを、平和的に解決していただきたいということを、望んでいるわけであります。そして、なぜこのような紛争が解決されないのかということについては、われわれが行っている活動とは全く関係のないことであり、これは中国がベトナムとの間の関係を改善しようとすれば、中国はそれをする立場にあるはずであると、中国しだいであるというふうに考えているわけでございます。ですから、このような形で、われわれは南シナ海に対して、米国が望んでいることというのは、自由な航海が許されるということ、そしてまた上空飛行が自由にできるということ、そしてまた、国際的な規則や規律というものが、尊重され、維持されるということでありまして、これが実現されれば、世界各国、中国も含めての各諸国に対して、安定した状況が作られるというふうに確信をしております。 ▼安倍晋三 日本内閣総理大臣 まず中国について言えば、われわれは中国の平和的な台頭は、歓迎いたします。同時に、私が延べていることは、何か主張するときには、これは国際法にのっとって、主張すべきであり、同時にまた、武力による威嚇は行わない。あるいはまた、一方的な現状変更は、行うべきではない。そして、問題は国際法にのっとって、平和的に解決すべきであるということに尽きるわけであります。 またオバマ大統領の広島訪問についてでありますが、71年前、原子爆弾によってあまたの、むこの民の命が失われ、そして今でも苦しんでいる人々がいます。この犠牲者、被害者が望むことは、世界どこであっても、この悲劇を繰り返させてはならないということでありまして、オバマ大統領の広島訪問は、間違いなく、核兵器のない世界に向けて、大きな力を与えるものになると、このように確信しております。 また現在、私はハワイを訪問するという計画はございませんが、昨年、戦後70年の節目に、米国を訪問し、米国の上下両院合同会議でスピーチを行いました。その際、私は、先の大戦に対する悔悟の念とともに、かつて敵であった国どうしが、今は同盟国となってきた。この日米の和解に尽力をされた人々に対する敬意と、そして尊敬の念を表明し、感謝を申し上げたところであります。同時に、第2次大戦の戦没者のメモリアルを訪問をいたしまして、花を手向け、戦没者のすべての方々に対して、哀悼の誠をささげました。 今後は、まさにこの紐帯(ちゅうたい)で結ばれた、希望の同盟国として、世界のさまざまな課題の解決に協力をしていきたいと思います。 ▼司会 以上をもちまして、両首脳によります、共同記者会見を終わらせていただきます。 スタジオ解説 ▼日米両首脳の共同記者発表のもようをお伝えしました。 ▼まず、あの、今の内容をですね、ワシントンの田中さんと、政治部の曽我さんにお伺いしたいんですが、特に今回は沖縄の事件のあと、オバマ大統領が直接、この事件について、何を言うかというのが、一番、関心高かったんですが、オバマ大統領の発言の中で、ポイントはどこだと思いますか? ▼田中正良 ワシントン支局長 今回の会見で、オバマ大統領、非常に厳しい表情で、じっくりと、一つ一つ、ことばを選びながら話していました。大統領が強調したのは、3点あると思います。1つは、沖縄の事件に対して心からの哀悼と、深い遺憾の意を表明したというのが、1点です。それから2つ目が、この事件について、日本の司法制度のもとで、捜査が行われるよう、アメリカは捜査に全面的に協力するという点です。それから3点目が、オバマ大統領、再発防止につながる全てのことをやると、大統領みずからが、言明しました。オバマ大統領は先ほどの会見の中で、アメリカ軍関係者によるこの事件、非常にショックで言い訳ができない、許せないという発言もしていました。 ▼曽我さん、日本側はまず、この問題を取り上げて、少人数の会合ではすべての時間を費やしたと言っているんですが、今回の議論の中身について、日本側の受け止めってどうですか? ▼曽我英弘 政治部デスク 身勝手、卑劣極まりないというようなことばを使っていました。非常に強い憤りを覚えると述べていました。沖縄だけではなくてですね、日本全体に大きな衝撃を与えたと、こうした国民感情、日本国民の感情を、オバマ大統領もしっかり受け止めてほしいというふうに述べていました。その上で、重ねて実効性ある再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました。 ▼同時に、あの、総理はですね、沖縄での信頼回復のためには、日米が協力して基地負担の軽減に全力で取り組むというような話がありましたけれども、これについてはどうですか?なんか進展はありそうでしょうか? ▼曽我英弘 政治部デスク 沖縄の皆さんの気持ちに寄り添わなければ、この米軍再編、前に進めていくことはできないと、安倍総理、指摘していました。その一方で、沖縄側が求めています、その日米地位協定の見直しを求めたのかというふうに、記者団から問われまして、地位協定については目に見える改善を結果につなげていくんだと、あるべき姿、これを不断に追求していくということで、日本政府のこれまでの方針、地位協定の運用の改善(※)で、こうした事件をなくしていくと、再発防止に取り組んでいくという考えを示したものと見られます。 ※間違い。これはNHKの取材不足により、今までと同じ発言だろうと思い込んでいるため。事実、質問した岩田氏も「運用改善という対応を重ねてきました。」と発言している。このことから、NHKは、「我が社としては、日米は今まで運用改善しかしてこなかったと非難して、「改善ではなく、改定すべきだ」と訴えよう」と考えていることが分析でき、その思い込み、または会社の方針通りにしゃべらざるを得ないために、このような間違った解説になってしまったと考えられる。 ※実際には日本に有利な一種の万能条項であり、非常に重要な内容。翌日(2016年05月26日)『虎ノ門ニュース』での青山繁晴氏の解説を参照すること。 ▼田中さん、日米地位協定の見直しについて、オバマ大統領は、どういう立場だというふうに、今の会見から読み取れましたか? ▼田中正良 ワシントン支局長 オバマ大統領みずから質問にはなかったんですが、みずからの発言として、日米地位協定について触れました。この中で、日米地位協定は、決して事件の訴追、起訴を妨げるものではないと、日本の司法制度での捜査、これを妨害するものではないと重ねて強調しました。その上で、先ほど申し上げましたように、捜査、日本の警察による捜査に全面協力する、それから再発防止に努めるという考えを、強調しました。 ▼なるほど。あと、いろんな課題を話し合ったという中で、中国について、南シナ海の進出の問題、これ、オバマ大統領も、それから総理も言ってましたけど、アメリカとしてはこれ、やはり、相当、この問題を話し合いたいということでしょうね。 ▼田中正良 ワシントン支局長 中国の問題、特にオバマ大統領、日本の前に訪れましたベトナムでの協力関係の強化というところを、あえて取り上げまして、これは中国を対象にしたものではないというふうには言っていましたが、南シナ海の問題については、緊張関係、作り出したのは、中国側にあるということで、同盟国、日本、それから南シナ海の周辺国の協力を得ながら、この問題の解決に取り組みたいという考えを強調しましたね。 ▼総理も中国のことは言ってましたね。 ▼田中正良 ワシントン支局長 安倍総理、オバマ大統領と足並みをそろえる形で、中国側に対して、何かあれば、国際法にのっとって主張すべきなんだと、武力による威嚇は行うべきではないというふうに、強く指摘しました。 ▼政治部の曽我デスク、そしてワシントン支局の田中支局長と共にお伝えしました。きょうは、サミットに先立って行われた日米首脳会談と、両首脳の共同記者発表についてお伝えするために、時間を延長して放送いたしました。
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●アメリカの政治08Ⅱ から ●アメリカの政治09Ⅱ へ 最新の情報は、●アメリカの政治 へ 111115 NYデモ隊を強制排除 テントなど廃棄 111010 反格差デモに54%が好意的 米誌調査、「茶会」は27% [共同通信] 111005 格差にNO、全米へ飛び火 NYウォール街でデモ [朝日] 110113 オバマ大統領、米国民に結束訴える 乱射事件の街で演説 [朝日] 110110 米で政治集会中に銃乱射 6人死亡、女性国会議員が重体 [朝日] 101129 ウィキリークス、米外交文書暴露 国連幹部にスパイ活動 [朝日] 101103 米共和党が下院の過半数を奪還 上院は民主党が維持 [朝日] 1121 オバマ大統領の支持率50%割れ、戦後4番目の早さ [朝日] 1017 米財政赤字、過去最悪の129兆円 09会計年度 [朝日] 0923 米大統領、「単独主義」との決別宣言 国連演説 [朝日] 0716 クリントン氏、対話路線の継続強調 対イラン・北朝鮮 [朝日] 0227 オバマ大統領「公的資金24兆円追加」 予算教書概要 [朝日] 0224 米財政赤字、4年で半減の方針 オバマ大統領が表明 [朝日] 0131 オバマ氏、労組強化の大統領令 前政権の政策転換 [朝日] 0127 オバマ大統領、環境政策を転換 厳しい排ガス規制認可へ [朝日] 0126 代替エネルギー開発、投資促進1千億ドル 米オバマ政権 [朝日] 0124 オバマ大統領、妊娠中絶を容認…政権交代で政府方針転換 [読売] 0124 クリントン長官、非軍事面の対外援助強化を表明 [朝日] 0121 オバマ米大統領就任 「新たな責任の時代」 [朝日] 0108 米財政赤字、最大の1.1兆ドルに 議会予算局見通し 111115 NYデモ隊を強制排除 テントなど廃棄 [朝日] 格差是正を求める世界各地の抗議行動の震源地となったニューヨーク・ウォール街近くの公園で、市当局が15日午前1時過ぎ(日本時間午後3時過ぎ)、占拠しているデモ隊の強制排除に乗り出した。数十人規模の逮捕者が出た模様だ。 目撃者や米メディアなどによると、数百人の警官が突然公園を取り囲み、所有物を持って公園を去らなければ逮捕すると通告。1時間も経たないうちに強制排除に着手し、デモ参加者が泊まっていたテントなどを廃棄した。 参加者は抗議活動が始まった9月17日から公園を占拠。この日は200人近くがいたという。 111010 反格差デモに54%が好意的 米誌調査、「茶会」は27% [共同通信] 【ニューヨーク共同】米誌タイムは13日、ニューヨークのウォール街周辺で繰り広げられる反格差社会デモ「ウォール街を占拠せよ」に関する世論調査の結果として、米国民の54%がデモを好意的に受け止めていると発表した。 一方、オバマ大統領の医療保険改革などに反対する保守派運動「ティーパーティー(茶会)」を好意的に見ているとの回答は27%にとどまった。 デモ参加者が唱える「米国では貧富の格差が拡大し過ぎた」との見方には79%が賛成。しかし、デモが米政治にプラスの影響を与えると考える国民は30%にとどまった。 調査は成人千人余を対象に9、10の両日に実施された。 111005 格差にNO、全米へ飛び火 NYウォール街でデモ [朝日] 経済格差や高い失業率に異議を唱える若者らによるデモが、米国各都市に広がっている。震源地は、金融機関が集中するニューヨークのウォール街。大量の逮捕者が出た後も賛同者は増える一方で、芸能界や経済界からも支持を表明する声があがっている。 「ウォール街を占拠せよ」が活動の合言葉だ。不当に富が集中しているとして、大手金融機関を攻撃相手の象徴に掲げる。 「1%の金持ち、99%は貧乏」「富裕層に課税を! 貧困層に食べ物を!」。ピザの箱の裏や段ボールに太いペンで殴り書きしたプラカードには、若者たちの怒りの言葉が並ぶ。「25歳、大卒、無職、健康保険無し、そして私の一票は企業のためのロビー活動のカネに消されていく」といった長文もある。 「どれだけ長い間、金持ちが貧困層から搾取してきたことか。いまの社会はおかしい。気づいていない人たちの目を覚ましたい」。隣のコネティカット州からニューヨークに駆けつけたロバート・サムエルズさん(23)はまくしたてる。 抗議活動の拠点は、世界貿易センタービル跡地近くの公園だ。昨年まで同時多発テロの追悼式典の会場だった。寝袋を持ち込んで寝泊まりする若者も少なくない。定期的に公園を出て、ウォール街や市役所に向けて行進する。1960年代に流行したヒッピー風に着飾り、フォークギターをかき鳴らす参加者もいる。 抗議が始まったのは、テロ10年の記念日から間もない9月17日。参加者らによると、8月ごろからネット上で有志による呼びかけが始まり、初日は約1500人が集まった。だがその後は500人前後で推移していた。 潮目が変わったのは9月24日。デモ行進中に公務執行妨害などの容疑で80人が逮捕され、その模様が動画サイトに投稿されてからだ。若者の反発が広がり、参加者は千人規模に膨れた。10月1日にはブルックリン橋をデモ隊が占拠、約700人が逮捕される事態になった。 110113 オバマ大統領、米国民に結束訴える 乱射事件の街で演説 [朝日] 【ワシントン=伊藤宏】オバマ米大統領は12日、女性下院議員の政治集会で男が銃を乱射し、6人が死亡した事件が起きた米西部アリゾナ州トゥーソンを訪れ、アリゾナ大学で開かれた犠牲者追悼式典で演説した。 8日に事件が発生した後、オバマ氏が現地を訪れるのは初めて。オバマ氏は演説で、犠牲者らに哀悼の意を述べるとともに、「すべての害悪を世界からなくすことはできないかもしれないが、我々を結束させる力は、分断させる力よりも強いと信じている」と述べ、米国社会が悲劇的な事件を乗り越えて結束していくよう訴えた。 今回の事件の背景には、米国政界を覆う保守とリベラルとの間の深刻な対立があるという見方がある。憎悪をあおる言葉が飛び交う最近の米政界の風潮にも批判が高まっている。 このため、オバマ氏は「彼らの犠牲は、我々が公の場の会話で、もっと礼節を持つよう導いてくれているのだ」と述べるなど、米国民が党派対立を超えて、礼節や良識を持って議論することの大切さを訴えた。 オバマ氏は演説に先立ち、頭部に銃撃を受けて重体となっているガブリエル・ギフォーズ議員(40)らが入院している病院を、ミシェル夫人とともに訪れて、被害者らを見舞った。 110110 米で政治集会中に銃乱射 6人死亡、女性国会議員が重体 [朝日] 【トゥーソン(米アリゾナ州)=田中光】米西部アリゾナ州トゥーソンで8日午前10時過ぎ(日本時間9日午前2時過ぎ)、市内のスーパーの敷地で開かれていた同州選出の女性連邦下院議員ガブリエル・ギフォーズ氏(40)=民主党=の政治集会で銃乱射事件があり、参加者ら6人が死亡、14人が負傷した。ギフォーズ議員は頭部を撃たれて重体。容疑者の男は、その場で身柄を取り押さえられた。 逮捕されたのはジャレッド・ロフナー容疑者(22)。捜査当局によると、ギフォーズ議員に背後から接近して至近距離から発砲、その後約20発乱射した。米連邦捜査局(FBI)は、議員の暗殺を狙ったとみて捜査している。6人の犠牲者の中には、集会に居合わせた連邦裁判官や9歳の少女が含まれている。銃弾は議員の頭部を貫通したが、病院側は容体について「楽観している」としている。 ロフナー容疑者は調べに対して黙秘し、動機などは分かっていない。捜査当局は、同容疑者は精神的な問題を抱えていたとみている。また、容疑者を犯行現場に連れてきた40~50歳代の男の行方を追っている。 ギフォーズ議員は2006年に初当選。昨年11月の中間選挙で3選を果たした。夫は米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士。民主党の中でも穏健派として知られる。乱射事件が相次ぐ米国でも政治家を狙った事件は異例で、米国社会は衝撃を受けている。オバマ大統領は、「このような無神経でひどい暴力行為は自由社会では許されない」との声明を出した。 101129 ウィキリークス、米外交文書暴露 国連幹部にスパイ活動 [朝日] 【ワシントン=望月洋嗣、村山祐介】機密情報の暴露で知られる民間告発サイト、ウィキリークスが28日、独自に入手した約25万件の米外交文書のうち一部を公開した。北朝鮮の内部崩壊を視野に、米国と韓国が南北統一後の対応を協議していたことや、米国務省が国連幹部らに対する「スパイ活動」を進めていたことなどが明らかになった。 公開されたのは、米国務省と世界各地の大使館が情報をやりとりした外交公電。ウィキリークスから事前に文書を入手したニューヨーク・タイムズ紙によると、約1万1千件は極秘文書。在日米大使館発などの約5700件の公電も含まれているが、ほとんどはまだ公開されていない。 同紙によると、今年2月にソウルの米大使館が送った公電は、北朝鮮の崩壊に備えた米韓の協議内容を詳述。南北統一国家と米国が同盟関係になることに懸念を抱きかねない中国に対し、韓国政府が経済政策を打ち出して対応する考えを示したことを伝えている。 同月の別の文書によると、米政府は、北朝鮮がイランに核弾頭を搭載可能な弾道ミサイル19基を輸出したと分析。このミサイルの最大射程は約3200キロに達し、イランはベルリンやモスクワを射程に収める可能性があるという。 一方、昨年7月31日のクリントン国務長官名の公電は、国連幹部が使用する通信ネットワーク用のパスワードや暗号を調べるよう、世界各地の大使館に指示。また、米中央情報局(CIA)などの情報機関のために、国連幹部や各国外交官のクレジットカード番号や携帯電話番号などの個人情報を収集し、報告するよう求めている。 英ガーディアン紙は、国務省が潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長や国連安全保障理事会常任理事国の国連大使らも情報収集の対象にしていると指摘。「外交官がスパイ活動をすべきか、疑問を呼び起こすだろう」とした 101103 米共和党が下院の過半数を奪還 上院は民主党が維持 [朝日] 【ワシントン=伊藤宏】米国の上下両院議員、州知事を選ぶ中間選挙が2日投開票され、下院で野党の共和党が過半数を大きく上回り、4年ぶりに多数派を奪還した。民主党は現有から60議席以上の大幅減となる。上院でも共和党が議席を伸ばしたが、民主党は辛うじて過半数を守った。オバマ大統領の政権運営や、2012年の再選戦略に大きな影響を与えるのは確実だ。 今回の選挙では、下院(任期2年)の435議席すべてと、上院(任期6年、定数100)の約3分の1にあたる37議席が改選され、さらに全米50州のうち37州の知事選が行われた。09年初頭に就任したオバマ大統領の約2年の政権運営に対する中間評価の意味を持ち、2年後の大統領選に向けた民主、共和両党の動向を占う選挙でもあった。 米CNNテレビの出口調査によると、投票にあたって重視した政策では「経済」を挙げた人が62%にのぼった。オバマ政権は巨額の景気刺激策などを打ち出したものの、高い失業率などが改善しないため、有権者の不満が集中。政権が実現させた医療制度改革も歴史的な業績とはいえ、財政への新たな負担として批判が出ていた。こうした状況の中、「反オバマ」を掲げる保守系の市民運動「ティーパーティー(茶会)」が一部で熱狂的な支持を集め、共和党を押し上げる形となった。 CNNによると、米東部時間3日午前11時半(日本時間4日午前0時半)現在、下院での当選確実は民主党が185議席、共和党が239議席。中間選挙での与党としては、フランクリン・ルーズベルト大統領時に民主党が71議席を失った1938年に次ぐ歴史的大敗となる見通し。 この結果、共和党のベイナー下院院内総務が来年1月に発足する新議会で下院議長に就任する見通しとなり、ベイナー氏は「米国民は今夜、オバマ大統領に明白なメッセージを送った。針路をチェンジしろ、ということだ」と勝利を宣言した。オバマ氏は今後、法案を議会で通過させるためには共和党議員の支持を取り付ける必要があり、3日未明にベイナー氏に電話し、共和党との合意点を見いだしていく考えを伝えた。 上院では改選37議席のうち、民主党が11議席、共和党が23議席をそれぞれ獲得(3州が未確定)した。知事選でも共和党が非改選とあわせて、過半数の27州を獲得。州知事は2年後の大統領選の集票にも重要な役割を担うだけに、オバマ氏の再選戦略に影響を与えると見られる。 1121 オバマ大統領の支持率50%割れ、戦後4番目の早さ [朝日] 2009年11月21日11時0分 【ワシントン=伊藤宏】米ギャラップ社が20日に公表したオバマ米大統領の支持率が49%となり、オバマ氏が就任した1月以降の同社の調査で初めて5割を切った。不支持率は44%だった。就任から約10カ月。同社によると5割を切った速さは、第2次大戦後ではフォード、クリントン、レーガン各大統領に次ぐ4番目という。 同社の調査では、オバマ氏の支持率は就任直後の69%を最高に高水準を維持。就任100日を過ぎた5月初めにも68%を記録し、7月初めごろまで6割台を保っていた。 しかしその後、医療保険制度改革で保守派の強い抵抗を受け、思うように進まないことなどが影響して5割台に落ちた。9月に入るとおおむね50%台前半で推移する状態が続き、先月のノーベル平和賞受賞の発表で56%まで持ち直したが、再び下降した。 オバマ氏が内政の最重要課題に掲げる医療保険制度改革は、下院で関連法案が可決されたものの、上院では可決のめどがたっていない。今月発表された失業率が26年ぶりに10%を超えるなど、雇用情勢の悪化も続いている。オバマ政権が検討しているアフガニスタンへの米軍増派も、各種世論調査で反対が6割にのぼっており、これらが支持率を下げる要因になっているとみられる。 ブッシュ前大統領の場合は就任1年目に起きた米同時多発テロ直後に90%の支持率を記録。50%を切ったのは就任から約3年後だったが、イラク情勢の悪化などが影響して2期目の政権末期には25%まで落ち込んだ。 1017 米財政赤字、過去最悪の129兆円 09会計年度 [朝日] 2009年10月17日11時11分 【ワシントン=尾形聡彦】米財務省は16日、米国の09会計年度(08年10月~09年9月)の財政赤字が、史上最大の1兆4171億2100万ドル(約129兆円)に達したと発表した。経済危機対応の景気刺激策や銀行への公的資金投入で支出がかさむ一方、景気後退のあおりで税収が大きく減ったためだ。 赤字額は過去最大だった08年度(4548億ドル)の3.1倍に膨らんだ。国内総生産(GDP)比で10%に達し、第2次大戦末期の1945年度に記録した21.5%以来の規模になった。 歳出は、前年度比5440億ドル(約18%)増の約3兆5220億ドル。米政府は、昨年9月の米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)で深刻化した金融・経済危機を受け、景気刺激のために7870億ドルの財政出動策を決定。このうち09年度の支出分は1130億ドルに上った。9月の失業率が9.8%に上り、失業者数が48年以降最多の1514万人に達するなかで、失業保険手当の支出もかさんだ。 一方、歳入は4190億ドル(約17%)減の約2兆1050億ドル。戦後最長になった不況で、所得税収入が約20%減の9153億ドルに減り、法人税収入は約55%減の1382億ドルまで落ち込んだ。 現状の政策のままならば、10年後の19年度まで、毎年高水準の財政赤字が続く見通しだ。先行き不安からドル安傾向も強まっている。ガイトナー米財務長官は「将来的な赤字はあまりに大きい。大統領は議会と協力し、経済が回復するにつれて、赤字を持続可能な水準にまで引き下げる決意だ」との声明を出した。 0923 米大統領、「単独主義」との決別宣言 国連演説 [朝日] 2009年9月23日23時16分 【ニューヨーク=望月洋嗣】オバマ米大統領は23日午前(日本時間同日夜)、国連総会で就任後初の一般演説に臨み、「地球規模の挑戦」に立ち向かうため「加盟国が責任を分かち合う時が来た」と訴えた。核不拡散や地球温暖化、紛争解決や世界経済の再建などの問題解決には国連が中核になるべきだと強調。米国が率先して行動する意欲も表明した。一方、北朝鮮とイランの核問題では、核開発を追求し続けるのであれば責任を負うことになる、と警告した。 オバマ氏の演説は、イラクへの武力行使や徹底した国連軽視に象徴されるブッシュ前政権の「単独行動主義(ユニラテラリズム)」から決別し、国連主義とも呼ぶべき国際協調路線に米国が転換したことを印象づけた。 オバマ氏は、いま人類が直面している地球規模の諸問題の解決は「米国だけの努力」では成し遂げられない、と率直に認めた。そのうえで「米国の単独行動を批判してきた国々も、もう米国だけによる問題解決を傍観、待つことはできない」と呼びかけ、多国間主義に転じる米国への協調と、相応の責任を担う覚悟を各国に求めた。 また、「子どもたちの将来に欠かせない四つの柱」として、核不拡散と核軍縮、平和の追求、地球環境の保護、平等な世界経済の推進を列挙。「こうした課題の重大さに我々の行動は応じきれていない」と、さらなる多国間の取り組みが急務だと訴えた。 核関連では、包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効促進会議に米国が10年ぶりに代表を送ることや、24日に自身が議長に就く「核不拡散と核軍縮」の国連安全保障理事会首脳会合を挙げ、4月のプラハ演説で提唱した「核兵器のない世界」の実現に改めて強い意欲を強調した。 安全保障については「過激派は世界のあちらこちらでテロの種をまいている」と警鐘を鳴らし、パレスチナ和平でも国際社会が協力するよう強調。気候変動では20年や50年に温室効果ガスの「大きな削減」を達成する決意を示した。世界経済に絡んでは「惨事を招いた強欲や行き過ぎ、職務の乱用を終わらせる」とし、貧困対策にも力を尽くす必要性を唱えた。 オバマ氏は「私たちの武器庫にある最も強力な兵器は人類の希望だ」と指摘。国連発足につながったフランクリン・ルーズベルト元米大統領の「世界平和は1人の人間や一つの国の仕事ではなく、すべての国の努力によらなければならない」との言葉も引いて国連重視を鮮明にした。 0716 クリントン氏、対話路線の継続強調 対イラン・北朝鮮 [朝日] 2009年7月16日13時10分 【ワシントン=村山祐介】クリントン米国務長官は15日、ワシントンで米外交政策の基本方針について演説し、イランや北朝鮮など米国と対立する国々に対して、国際社会の連携を強化しつつ直接対話に応じるよう促す従来のオバマ政権の取り組みを当面、継続させる考えを強調した。 オバマ政権発足から半年になるのを機に、外交の基本戦略を語った。長官は国際社会の現状について「どの国も一国では問題を解決できない。一方で多くの国が同じ問題を抱えている」とし、「協力して責任を果たしていける国については明確な形で奨励し、不和や分裂を招く国については強く阻む国際的な仕組みが必要だ」と指摘。米国は「各国を結びつける能力を発揮し、問題解決に向け、協力関係を構築するための外交戦略を実現する」と国際社会の連携を主導する考えを示した。 その実現に向けて、軍事力だけでなく援助や文化なども活用するという、自ら提唱してきた「スマートパワー(賢明な国力)」が中核になると説明。(1)友好国との間や多国間での協力の枠組みを強化(2)対立国に直接対話などの関与を追求する(3)開発援助を強化(4)紛争地での軍と民間の協力(5)経済力など米国の国力の発揮――の五つの手法を組み合わせるとした。 連携の好例として、北朝鮮の核実験に対し、国連安全保障理事会が全会一致で制裁決議を採択した経緯を説明。「非核化に向けてさらに強い共通の努力ができる」と自信を示した。一方、イランに対しては大統領選を巡る混乱を「容認できない」と非難。「直接対話が最良の方法だ」としつつも、「機会が永遠に開かれ続けるわけではない」と牽制(けんせい)した。 関連トピックス金正日アサヒ・コムトップへニューストップへPR情報 夏は抜け毛の季節です!うす毛が進行する前にお医者さんに相談しよう!新登場の高品質PCが\36,540円/から! 更に今なら\XP Pro値引中!/ネット申込≫10秒審査!限度額300万円、年利9.8%-18.0%突然、口から英語が飛び出す!今、バカ売れの英会話教材 0227 オバマ大統領「公的資金24兆円追加」 予算教書概要 [朝日] 2009年2月27日3時3分 【ワシントン=西崎香】オバマ米大統領は26日、政府の予算案で議会承認が必要な歳出などを盛り込んだ10年度(09年10月から1年間)の予算教書の概要を発表した。金融危機対策で必要な公的資金として約2500億ドル(約24兆5千億円)を盛り込んだ。現在の09年度の財政赤字は前年度の3.8倍の1兆7521億ドル(約171兆7千億円)と過去最大になるとした。 金融対策では、金融救済法でブッシュ前政権が使い残した3千億ドル余りの公的資金が底をつく危険性があるため、09年9月までに2500億ドルの追加を議会に求める可能性を明記した。財政支出を伴う危機対策の公的資金は、金融救済法で認められた7千億ドルを含め、1兆ドル近くに急膨張する見通しだ。議会は銀行救済への根強い反発に神経質になっており、関連法案の審議は極めて難航しそうだ。 しかし、長引く不況で金融危機は深刻化。資本不足の大手銀行には政府が主要株主になって「公的管理」に踏み切る見通しで、追加資金があれば民間投資家の参加を募って新たに7500億ドルの不良資産を買い取ることなどが可能になるとの認識だ。 09年度の財政赤字見通しの1兆7521億ドルは、国内総生産(GDP)比でも12.3%と戦後最悪となる。財政改革などで10年度は1兆1714億ドルに改善させる計画だが、追加の景気対策を迫られる可能性も強い。 概要には危機対策の強化だけでなく、「米国の競争力を強めるのに必要な計画を盛り込んだ」(同大統領)。医療制度改革に向けた今後10年間の財源として6338億ドルの基金設立を打ち出した。温暖化ガスの排出を抑制する取引権制度の発足を見込み、12年度から8年間で計6457億ドルの国庫収入も盛り込んだ。代替エネルギーの開発などを促すため、10年計画で年150億ドルの予算を投じる見通しだ。 URL http //www.asahi.com/international/update/0227/TKY200902260291.html 0224 米財政赤字、4年で半減の方針 オバマ大統領が表明 [朝日] 2009年2月24日12時16分 【ワシントン=西崎香】オバマ米大統領は23日、急増する財政赤字を減らす対策を検討するため、有力議員や専門家らが参加する「財政規律サミット」を開き、今後4年間の在任中に赤字を半減させる方針を打ち出した。具体策は議会などと詰めるが、歳出削減では医療制度改革などを進める。 大統領は現在の09年度(昨年10月から1年間)について「我々は(ブッシュ前政権から)過去最大の1.3兆ドルの赤字を受け継いだ」と危機感を示し、「継承した赤字は(4年間の)任期末までに半減させる」と表明した。 赤字額はオバマ政権が実施している景気対策を加えるとさらに膨らむため、参加した専門家からは「今年度の赤字は1.5兆ドルを上回り、10年度も同様に高水準が続く見通し」との予想も出た。イラク撤兵計画や高額所得者の増税などで当面の赤字を減らす計画だが、大統領は恒久的な改善策としては医療制度改革の必要性を強調。議会指導者らを含め、今年中に医療制度の改革に着手すべきだとの声が目立ったという。来週は医療をテーマにした同様の「サミット」を開くことにした。 大統領は26日に大枠を示す予算から「無駄な歳出をなくす」とも強調。人件費の安い外国への発注などで国内雇用を減らしている企業に対しては優遇税制を廃止するとともに、歳出増加を伴う制度改正のためには他の制度改正で財源を賄うよう義務づける「ペイ・アズ・ユー・ゴー」規則の強化で議会に財政均衡を促す方針も明らかにした。1カ月以内に財政改革の道筋を示す報告書をまとめる計画だ。 URL http //www.asahi.com/international/update/0224/TKY200902240056.html 0131 オバマ氏、労組強化の大統領令 前政権の政策転換 [朝日] 2009年1月31日11時28分 【ワシントン=西崎香】オバマ米大統領は30日、労働組合の活動を支援する大統領令を出した。企業寄りが批判されたブッシュ前政権下での政策を転換し、労働政策を大きく見直す方針だ。勤労者ら中流・低所得層の生活水準を引き上げる政策を進めるための政府委員会も発足させた。 労組支援では「労働者組織に対する過去8年間の政策の多くを転換させる必要がある」と宣言。手始めに、連邦政府の公共事業に参加する企業に対し、社内で労組の活動をしやすくするよう定めた大統領令に署名した。 「労働運動は『問題』ではなく『解決策』の一部だ。強い労働運動がなければ強い中産階級も得られない」と強調。選挙中に労組支持を得た大統領は、労組が企業内で組織化を進めやすくなる法律の重要性を訴えてきた。議会で関連法案を審議する見通し。ただ、経済界や野党共和党は警戒感を強めており、政策論争が激しくなりそうだ。 オバマ大統領は、この日発表された昨年10~12月期の米経済成長率の落ち込みについて「勤労家庭の大難が続いている。雇用創出の必要がある」と述べ、「中流勤労家庭を支える対策委員会」の設立を発表。バイデン副大統領が担当し、成長産業の振興や教育・職業訓練に力を入れ、環境関連の「緑の雇用」も増やす計画だ。 URL http //www.asahi.com/international/update/0131/TKY200901310047.html 0127 オバマ大統領、環境政策を転換 厳しい排ガス規制認可へ [朝日] 2009年1月27日1時33分 【ワシントン=西崎香】オバマ米大統領は26日、就任後初めて環境政策について具体的な取り組みを発表し、連邦環境保護局(EPA)に環境対策の強化を命じた。厳格な規制で知られるカリフォルニア州による独自の排ガス規制を連邦政府が認めるよう検討するもので、ブッシュ前政権の政策を大きく転換させる狙いだ。 大気汚染対策をめぐり、米国の大気浄化法はカリフォルニア州に排ガスの独自規制権限を認めているが、実施にはEPAの許可が必要だった。 ブッシュ政権下のEPAは許可していなかったが、オバマ大統領は「連邦政府は温室効果ガスを削減するために州政府とともに取り組まなければいけない。いままでワシントンはカリフォルニア(の政策)を阻んできた」と話し、政策を転じる考えを明らかにした。 米紙の報道によると、カリフォルニア州のほかに13州が同様の規制を定めており、さらに4州が導入する方針。 また、連邦レベルで新車の燃費基準を2020年までに1リットル当たり約15キロに向上させるための指針作成を運輸省に指示。さらに11年から適用する新しい燃費基準を今年3月までに策定することも求めた。 ロイター通信によると、オバマ氏は気候変動問題担当特使に、クリントン元大統領の地球温暖化問題担当補佐官をつとめたトッド・スターン氏を起用する方針を固めた。 URL http //www.asahi.com/international/update/0127/TKY200901260299.html 0126 代替エネルギー開発、投資促進1千億ドル 米オバマ政権 [朝日] 2009年1月26日9時55分 【ワシントン=西崎香】風力や太陽光などの代替エネルギー開発の強化をめざすオバマ米政権は、民間企業による総額1千億ドル(約9兆円)の開発投資を促す政府融資保証などを景気刺激策に盛り込み、実施する計画を明らかにした。24日公表した対策の重点目標で打ち出した。 風力や太陽光などの生産増を促す代替エネルギー政策の強化は、環境と雇用対策も兼ねた「緑のニューディール政策」の中核。議会が審議している総額8250億ドル(約74兆円)の景気対策法案にも、促進減税や研究開発補助などの約520億ドル(約5兆円)や、インフラ強化策などを盛り込んでいる。 エネルギー投資を支援するため、米政府は「クリーンエネルギー融資制度」を新たに発足させる方針。期間は3年。代替エネルギーの開発や生産につながる民間投融資を政府が保証するなどして、業界の資金繰りを助ける。この分野の先端産業を育成・振興し、国際競争力を高める狙いがある。 政権が公表した景気対策の重点目標は、代替エネルギーの生産力について「現状に達するまで30年かかったが、今後3年間で2倍に増やす」と明記。生産の増加分は600万世帯のエネルギー需要に相当するという。家庭に効率の良いエネルギー利用を促す最新の電気メーターも4千万世帯に導入する計画だ。 URL http //www.asahi.com/international/update/0126/TKY200901260031.html 0124 オバマ大統領、妊娠中絶を容認…政権交代で政府方針転換 [読売] 【ワシントン=本間圭一】オバマ米大統領は23日、人工妊娠中絶を支援する国際団体に対する公的資金援助規制を解除する大統領令に署名した。 中絶容認派の同大統領が、中絶反対派のブッシュ前大統領の方針を転換したもので、これに伴い、保守派が「中絶に使われている」と主張し、前政権時代に中止された国連人口基金への予算拠出も再開される見通しとなった。 オバマ大統領は「規制は途上国での家族計画に悪影響を与えた」と述べ、今回の決定の意義を強調した。しかし、中絶反対派への配慮からか、署名の様子を公開しなかった。 米連邦最高裁は1973年に中絶を合法化したが、共和党のレーガン大統領は84年、主に米国外で中絶を行ったり、相談業務を行う団体に対し、米国の税金などによる資金援助を制限することを決めた。 民主党のクリントン元大統領が93年、この規制を解除したが、キリスト教右派の支持を得たブッシュ前大統領が2001年にこれを復活させた。米国で中絶は、反対派の保守と、賛成派のリベラルとの間で論争となり、大統領選のたびに党派に分かれた主要争点となってきた。オバマ氏は妊娠に関し、女性の選択権を尊重する立場を取る一方、望まない妊娠を防ぐため、性教育の徹底などを訴えている。 (2009年1月24日13時45分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20090124-OYT1T00352.htm 0124 クリントン長官、非軍事面の対外援助強化を表明 [朝日] 2009年1月24日10時45分 【ワシントン=鵜飼啓】クリントン米国務長官は23日、米政府の非軍事面の対外援助を強化する方針を示した。米国の安全保障上果たしている役割を高く評価したもので、その中心的役割を担ってきた国際開発局(USAID)の機能強化や効率化に取り組むことも明らかにした。 クリントン氏はこの日、同局を訪れて職員向けに演説。「援助の重要性を確信している。国防、外交と並んで米国の安全保障強化に貢献するものだ」と語った。「援助機関の強化」についても強調。必要な人員や予算などを確保するよう、国務長官として指導力を発揮すると約束した。同局は国務長官の下に置かれており、クリントン氏は「援助重視」のメッセージを送るため執務2日目に訪れた。 ブッシュ政権下ではイラク、アフガニスタンなどで国防総省を通じた援助が増え、援助関係者の間では批判が出ていた。クリントン氏は「国防総省は素早く援助を展開する機動力があるため、大きな権限と予算が与えられた」と指摘し、非軍事援助も迅速化する必要があると訴えた。 オバマ大統領も選挙期間中、対外援助の規模を12年までに500億ドル(約4兆4千億円)に倍増すると公約している。07年の米政府の途上国援助(ODA)は約218億ドル。金額では主要22カ国中1位だったが、国民総所得(GNI)に対する割合では最低だった。 URL http //www.asahi.com/international/update/0124/TKY200901240041.html 0121 オバマ米大統領就任 「新たな責任の時代」 [朝日] 2009年1月21日10時52分 【ワシントン=小村田義之】米国が歴史を一つ塗り替えた。民主党のバラク・オバマ前上院議員(47)は20日正午(日本時間21日午前2時)、連邦議会議事堂前での就任式で、米史上初のアフリカ系(黒人)の第44代大統領に就任した。オバマ氏は就任演説で「今求められているのは、新たな責任の時代だ」と述べ、米国の再生に向けて米国民一人ひとりの協力を求めた。 200万人以上の大群衆を前にオバマ氏は、歴代の大統領がしばしば危機の時代に就任の宣誓をしてきた、と指摘。「そのような時を米国が耐え抜いてきたのは、国民が先人の理想に忠実で、(独立宣言などの)建国時の文書に忠実だったからだ」と述べ、テロ対策を何より優先させたブッシュ政権時代に傷ついた米国の伝統的な価値観への回帰を呼びかけた。 米国の現状については「我々は危機のさなかにいる。我が国は戦時下にあり、経済はひどく疲弊している」との認識を表明。「この難問は現実のものだ。短期間では解決できない。しかし、乗り切ることはできる」と語った。 オバマ氏は「私たちは自らを奮い立たせ、アメリカを再生する仕事に取りかからなければならない」と呼びかけた。さらに「今求められているのは、新たな責任の時代だ。それは、一人ひとりの米国人が、私たち自身と我が国、世界に対する責任があると認識することだ」と述べ、米国の再生の作業への自覚と参加を求めた。 一方、世界との関係については「米国は再び主導する役割を果たす用意がある」と宣言。またイラク駐留米軍の撤退と、アフガニスタンの平和構築に努力する意向を示した。テロリストに対しては「先に倒れるのは君たちだ。私たちは必ず君たちを打ち負かす」と強い姿勢を強調した。 「米国は新たな平和の時代を導く役割を果たさなければならない」とも語った。そのうえで「イスラム世界に対して、私たちは共通の利益と相互の尊敬という理念に基づき、新たな道を模索する」と宣言。穏健派イスラム世界との関係構築に意欲を示した。一方で「紛争の種をまく指導者」に対しては「握りしめたその拳を開くのなら、私たちは手を差し伸べよう」と態度の変化を促した。 オバマ夫妻は20日午後、バイデン副大統領夫妻らとともに、議会からホワイトハウスまで約2.5キロのペンシルベニア通りなどでの就任パレードに参加。途中でリムジンを降り、観衆に手を振りながら歩く場面もあり、早朝から待っていた人々が大歓声をあげて迎えた。 URL http //www.asahi.com/international/update/0120/TKY200901200366.html 0108 米財政赤字、最大の1.1兆ドルに 議会予算局見通し 2009年1月8日1時15分 【ワシントン=西崎香】米財政赤字の悪化が深刻だ。不況の長期化で09年度(昨年10月から1年間)の赤字は1兆ドル(約94兆円)を史上初めて突破し、過去最悪が予想される。米議会予算局(CBO)が7日、発表した。景気浮揚を急ぐオバマ次期政権の大きな重荷になりかねない。 CBOによると、09年度の赤字額が前年度の2.6倍の1兆1860億ドルに急膨張する見通し。国内総生産(GDP)に占める割合は前年度の3.2%が一気に8.3%に悪化する。09年の実質GDPの成長率はマイナス2.2%を見込んでいる。 すでに1年余り続く景気後退で税収などの歳入が6.6%減る一方、経済危機対策などで歳出は19.0%も急増。とくに歳出は、最大7千億ドルの公的資金で金融機関や自動車業界などを支える金融救済法の実施などで、予測を上回る可能性がある。赤字は10年度は約7030億ドルに減る見込みだが、ブッシュ政権が12年度に黒字転換を目指していた政策目標は破綻(はたん)した。 20日に就任するオバマ次期大統領は7日、財政規律を徹底させるため、予算運営の効率化を進める「政府機能監視官」を新たに導入し、経営などのコンサルタント会社マッキンゼー社で実績が評価されたナンシー・キルファー氏を指名した。無駄な歳出を防ぐ政府監視委員会の発足を前日発表したオバマ氏は、7日の記者会見でも「無駄な歳出は徹底的に見直す」と強調した。 オバマ次期政権は2年計画で総額8千億ドル近い景気刺激策を検討しており、今年度の債務残高はGDPの8割に相当する約12兆ドルに膨張する、との見通しも浮上。今のところ過去最低水準にとどまっている長期金利が一転上昇し、財政運営や景気対策を難しくさせ、ドル相場や国際金融を不安定にしかねない。 財政赤字は景気対策の大型減税やイラク・アフガニスタン戦費などで08年度が約4548億ドルと、過去最悪で前年度の2.8倍に急増していた。 URL http //www.asahi.com/international/update/0108/TKY200901070305_01.html
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寺島実郎「世界を知る力」(2011) 世界を知る力 (PHP新書) 評価 ★★☆☆ ひとこと おそらく大学生(教養課程)くらいをターゲットに書かれたと思われる本。読みやすい。 前段の過去の経緯の部分については、知らなかったこともあり、興味深く読み進めた。 「で、これからどうすべきか」(第三章)の話になると、物足りなかった。 新書だしそこまで求めるのは無理かもしれない。 と思ったが、直後に読んだ内田樹「街場のアメリカ論」はかなり満足。やはり教養の差か。 分類 社会科学総記 文庫 目次 第一章 時空を超える視界 自らの固定観念から脱却するということ ロシアという視界一七〇五年、ロシアの日本語学校 一七九二年、初の遣日使節 はじめて世界一周した日本人 幕府、北方の脅威に目覚める 北海道と極東ロシアは瓜二つ ウラジオストックで見た一枚の風景画 ユーラシアとの宿縁歴史時間の体内蓄積 七福神伝説にみる日本人的なるもの 空海 「全体知」の巨人 悠久たる時の流れを歪めた戦後六〇年歴史時間を忘却した日本人 与謝野晶子の世界地図は逆さだった? 第二章 相関という知 ネットワークのなかで考える ネットワーク型の視界をもつ 大中華圏広義の「チャイナ」と狭義の「チャイナ」 大中華圏の強固な実体 「中華民族」なる言葉の二重構造 躍動する大中華圏のダイナミズム なぜ中国だけがポスト冷戦で台頭したのか ユニオンジャックの矢世界を動かすユニオンジャック シンガポールがもつ知政学的な意味 情報と価値の埋め込み装置 ユダヤネットワーク世界を変えた五人のユダヤ人 基軸は国際主義と高付加価値主義 無から有を生み出す力 情報技術革命のもつ意味「IT革命」というパラダイム転換 暗転するアメリカ、オバマ大統領の登場 就任演説に込められたメッセージ 分散型ネットワーク社会へ太陽・風力・バイオマス グリーン・ニューディールはIT革命を超えるか 第三章 世界潮流を映す日本の戦後 そして、今われわれが立つところ 二〇〇九年夏、自民党大敗の意味東西冷戦構造と五五体制 「漂流」を始めた九〇年代 強迫観念にも似た「小泉構造改革」 民主党政権誕生が意味するもの 米中関係 戦後日本の死角日米関係は米中関係である 相思相愛から始まった メディアの帝王ヘンリー・ルース 「二つの中国」が日本に戦後復興をもたらした アジア太平洋は“相対化”の時代に突入した 日本は「分散型ネットワーク革命」に耐えられるかふたつのグローバリズム 日本の「国際化」は後退している 「分散型ネットワーク時代」に日本を浮上させる 「友愛」なる概念の現代性冷戦型世界認識から脱却せよ アジアとアメリカをつなぐ「かけ橋」 オバマ登場と共鳴する「友愛」なる概念 プロジェクトとしての「東アジア共同体」 「大人の外交」にはシンクタンクが不可欠 第四章 世界を知る力 知を志す覚悟 PCと古本屋 書を捨てずに街に出よう agree to disagree 異文化のなかへ飛び込め 異国に乗り込んだ「場違いな青年」 情報は教養の道具ではない 知 不条理と向き合うために 気になる表現 メモ ロシアサンクトペテルブルク=聖ペテロ=ピョートルの街 白系ロシア:王党系(反共産主義)ロシア。ウクライナに多い。(ウラジオストックに流された人も多い) 中国北京五輪で「中華民族」を使ったのは、“大中華圏”に向けたメッセージ アメリカアメリカで消費される石油(国内生産:中南米:それ以外=4:4:2)・・・中東への依存度は低い 参考文献